『 ビジネスローン 』 -2022年05月18日号
新型コロナウイルス感染症の影響を受け、コロナ融資にて資金調達ができた経営者の方、反対にコロナ融資にて資金調達ができなかった経営者の方、数多くみえるかと思います。
実際に資金調達をして正解だったのか? 資金調達ができなくて正解だったのか? 結論が出ていないというのが本心か?
実際に私の顧問先でも新型コロナウイルス感染症の影響を受け、コロナ融資にて資金調達を行った先、行えなかった先様々です。
では現在その企業様はどの様になっているのか?お話しさせていただきます。
- 資金調達ができた企業
①資金調達を行った資金が滞留している企業
実際に業績も回復傾向にあり、据置期間も終了する事から再度金融機関の調整を行い、必要ない資金は一旦全額返済し毎月の返済額を見直そうと考えている企業
②資金調達を行った資金が既にない企業
・資金がなくなり、更に資金調達を実施した企業
資金調達は銀行融資? ノンバンク? ファクタリング?
・調達した資金もなくなり、新たな資金調達が出来ずに租税滞納、支払遅延等
資金繰りが悪化している企業 - 資金調達ができなかった企業
③経営者等の資金を投入した企業
上記①もしくは②の状況
④資金調達が全く行えなかった企業
租税の分割、支払分割等にて何んとか事業を継続している企業
銀行借入ができない場合で事業を継続させるためにノンバンク等から資金調達を実施
・ビジネスローン
・カードローン
・売掛債権担保融資
・不動産担保融資
・経営者自身のカードローン等
★非常に金利が高く(10%~15%程度)、イメージが悪い
上記にて資金調達を行ったがそれでも資金が足らないのでファクタリングを利用
★月10%程度の手数料が発生(繰り返す事で手数料負担が大きく倒産の危機)
ファクタリング以外の資金調達として最近よく目にするのがビジネスローンです。
【ビジネスローンとは】
ビジネスローンとは、事業資金専用のローン商品のことで、申込対象者は法人経営者
及び個人事業主のみ。
資金使途は新規事業の立ち上げ資金、設備投資資金、運転資金等の事業に関わる資金
に利用できます。
ビジネスローンを扱っているのは、銀行、信販・クレジットカード会社、消費者金融
業者等で、融資基準・金利・融資限度額はサービスの提供会社によって違います。
【ビジネスローンのメリット】
・総量規制の対象にならない
・原則無担保、無保証人で申込みが可能
【ビジネスローンのデメリット】
・公的機関や銀行融資に比べて金利が高い
・公的機関や銀行融資に比べて借入可能額が低い
・銀行融資を受ける際に審査に影響する可能性がある
★ビジネスローンを利用する場合は必ずメリット・デメリットを把握し利用する事を
お勧めします。
【その他】
事業者専用ローンであるビジネスローンは、急いで資金を調達したい場合や無担保・
無保証人で融資を得たい場合に頼れるベストな商品です。しかし状況によっては、
同じように融資までのスピードが早く、原則無担保・無保証人で融資を受けられる
カードローンのほうが、金利が低いといった、より良い条件で資金を調達できることも
あります。事業資金の借入の際には、カードローンも視野に入れて検討してみてはどう
でしょう?
最近ネットでみたフリーローン・ビジネスローンの商品情報を共有させていただきます。
【三十三銀行様】事業者向けフリーローン
資金使途 :自由(事業性資金・消費性資金共に利用可能)
https://www.33bank.co.jp/hojin/financing/freeloan.html
収入証明 :提出不要
手続き :WEB完結なら来店不要
担保・保証人:不要
事業年数 :事業年数などの制限なし
融資金額 :10万円以上500万円以内(1万円単位)
融資期間 :6ヵ月以上10年以内(1ヵ月単位)
金利 :4.8% 8.8% 11.8% 14.8%
★ご利用いただける方には条件がありますので、金融機関様のHP等でご確認をお願い致します。
【福岡銀行様】事業性融資(ビジネスローン)フィンディ
申込対象者 :日本国内で事業を営む法人及び個人事業主
https://lending.fukuokabank.co.jp/
資金使途 :運転資金
融資金額 :100万円以上1,000万円以下(10万円単位)
融資期間 :1ヵ月以上36ヵ月以内
金利 :年2.0%~年14%(固定金利)
融資形式 :証書貸付
返済方法 :元金均等毎月返済
担保・保証人:不要
その他 :一部繰上返済は不可(一括繰上返済は可能)
★ご利用いただける方には条件がありますので、金融機関様のHP等でご確認をお願い致します。
今回は実際に当地区にて資金調達ができた実績のある商品です。
当然審査がありますので、確実に資金調達ができるものではありません。
また、金利負担が実際の銀行融資より大きい商品であり、ご利用には十分な検討をお願い致します。
続きまして、私の現場で実際におきた案件についてお話させていただきます。
新型コロナウイルス感染症の影響を受け売上高が前年対比20%程度減少。
赤字が続き、返済原資が確保できない状況でもメイン銀行様は元金の減額には応じていただきましたが、元金を0円にしていただく事は出来ませんでした。
減額後の元金は約500千円、担保提供も強要されました。今回は本当に資金繰りが厳しく元金0円をお願いしましたが、担当者より役員報酬が前年より増加しているから、それは難しいと即答でした。役員報酬も前年対比は増額しておりますが、3年前と比べれば、直近期は減少している事実があります。それでも・・・
企業様の借入が増加したのは本当に企業様の責任なのでしょうか?確かに借りた企業も悪い! しかし貸した金融機関様には責任はないのでしょうか?
条件変更の手続きを行う際に何かあればすぐに『期限の利益』という言葉を出しますがこれは『優越的地位の濫用』にはあたらない? 矛盾でいっぱいです。
私はいつも思います。
『本当にどんな些細な事でも相談して欲しいと・・・まずは私に一本の連絡をするという 勇気を出して欲しいと』 ・・・私は皆様のお役に立ちたいと思います。
以 上
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