「 金融機関の増益傾向 」 名古屋熱血コンサルタントの日記Vol.100

皆様いかがお過ごしでしょうか?
本日はこの地方の金融機関様の業績についてお話しさせていただきます。
東海地方の金融機関、2025年3月期決算の最新動向によると2025年3月期の決算が出揃い、東海地方(三重・岐阜・愛知・静岡)に本店を構える地方銀行を中心に、金融機関の業績が発表され、全体としては増益傾向が見られ、金利環境の変化(金利の引上げ)が好影響を与えているようです。
これはこの地域の金融機関様のみならず、これは全国の地域銀行(69行・グループ)を見ても、連結純利益は前年同期比28%増の1兆2,990億円に達し、69行すべてが増益となり好調ぶりを示しています。
では愛知県に本店をおく金融機関様はどうでしょうか?
- 愛知フィナンシャルグループ(Aichi FG)様
- 預金残高:約5.96兆円(前期比1,099億円増)
- 連結純利益:約90.97億円(前年同期比8.1億円増)
- 名古屋銀行様
- 連結経常収益:1,130億円
- 経常利益:217億円
- 親会社株主帰属純利益:152億円(2025年3月期見込み)
では次に市場環境と背景についてお話しします。
現在の金利上昇局面では、金融機関にとって追い風となる要素が多くあります。
貸出利ざやの拡大:貸出金の金利が上昇したことで、収益性が改善。
地域経済の回復基調:中小企業の資金需要も堅調。
一方で、以下のようなリスクにも注意が必要です。
債券含み損の拡大:金利上昇により保有債券価格が下落。
株式市場の不安定さ:株価下落は運用資産の評価損に直結。
今後の展望はどうなのか?
利上げトレンドの継続:当面は貸出金利の上昇による収益増が見込まれる。
信用リスク・含み損への備え:資産の見直しやリスク管理が課題。
金融機関の再編可能性:経営統合やM&Aの動きも加速する見通し。
最後に
2025年3月期の東海地方の金融機関は、全体として増益基調であり、地域経済にとっても明るい材料となっています。特に貸出利ざやの拡大による利益増が顕著でした。
一方で、含み損や株式下落リスクなど、中長期的に不確実要素も抱えており、経営のかじ取りが今後ますます重要になります。
地域の経済と密接に関わる金融機関の動向から目が離せないと私は思います。
経営者の皆様はどこの金融機関様とお付き合いをしていくのか?
いまのままでいいのか? 変えなければならないのか?
最終判断は経営者の方にゆだねます。
しかし私どもがご提案させていただく事も可能です。
どんな些細な事でも大丈夫ですので是非エクステンド名古屋オフィスのヤマナカまでお気軽にご連絡下さい。
以 上

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