「緊急保証制度の終了」

今回の記事では「緊急保証制度」の終了について記載いたします。

現在、経済産業省は、金融危機対策として、中小企業が金融機関から融資を受ける際に、信用保証協会が返済を全額保証する「緊急保証制度」を導入しています。
この制度が、2011年3月に終了することとなりました。

終了の理由としては、信用保証協会が肩代わりする大半が国の負担となり、国民負担の増加が避けられないということとなっておりますが、中小企業の資金繰り実態の現場からすれば、時流に逆行していると言わざるを得ません(円滑化法は2012年3月までの継続が決まったというのに)。

制度が終了すれば、責任共有制度に戻り、信用保証協会の負担割合は80%となります。20%の金融機関負担が生じるため、2011年4月以降はいわゆる「貸し渋り」が発生する可能性があります。新規融資は2011年3月までに取り組む必要がでてきます。

ただし、従業員が20名以下の中小企業をには、融資残高1,250万円までは、今まで通りの全額保証が継続されます。この融資枠をうまく活用していきたいですね。