ある会社の1コマ <製造業:協力工場とのトラブル>

今回は、『製造業:協力工場とのトラブル』についてお話をさせて頂きます。

B社は、プラスチック成形メーカーです。
住設メーカーから型・製品の品質で評価を頂き、型・製品の受注を行なっています。受注量も増加してきた際、協力工場O社より「何か製品をまわしてほしい!」との相談がありました。

現在、手掛けている浴槽は、形状が難しく品質が厳しいが担当者を決め厳しくチェックしていただければ大丈夫かと思い、お願いすることにしました。当初は、B社に数名来て頂き指導を行ないました。

その後、少しずつ量産して頂きました。

当初、入荷の5台ぐらいは、表面を少し修正する程度でよかったのですが徐々に悪くなっていきました。
B社で手直しをする箇所についても納品時に一緒にチェックし注意点をお知らせしていたのですが・・・・

いつまでたっても製品の品質が上がりませんのでB社に来て頂いて製品を生産していただくことにしました。
当初は、丁寧にやっていただいていましたが時間が経つと

「これくらいいじゃない!」

「この傷は、問題ないよ!」

「水漏れは、しないから」

など自分達の都合のよい解釈をし始めました。

挙句の果てには、3人来て頂いたのですが不良で時間も遅くなりますので内輪もめが始まりました。

O社の社長には、品質で受注しているので品質が守れない、勝手な解釈をして頂くようでしたら発注できないことを伝えました。

O社では、担当者を変更し、再度 生産をすることになりました。

勝手な解釈は、よくあることだと思います。
永遠の課題ですが工夫(社員教育・図面変更提案・工程、材料変更・品質責任者の設置・他)し、挑んでいく必要があります。

発注元を悪く言うより、まずは自社内の整備を行なっていく必要があるのではないでしょうか?

今後の経営の参考になれば幸いです。