『 建設業の原価管理 』 -2015年02月18日号

今回は、『建設業の原価管理』についてお話をさせて頂きます。

M社は、建設業で建設部門、建築部門がありました。
売上は、ピーク時は15億円ありましたが現在は、10億円と年々落ち込んでいます。
売上低下の要因は、大半を占める公共工事の落ち込みに起因するものです。

同社は、環境技術の習得を行い、売上減少を食い止めようと努力しましたが効果は、限定的でした。

現段階では、金融機関に返済条件変更の打診は行っていないがこの状態が続けば、返済条件変更も行わざるをえない状況です。

ただ、同規模でも高利益を実現する同業他社も見られるところから原価管理体制の実態把握、改善策の検討を行った。

同社は、原価管理体制の統一されたものがなく、各現場監督任せで進んできたという点です。
いわゆる従来通りのやり方で、経営者は問題点を認識していたが現場監督に指示を出すことが出来ないことが最大の問題です。
監督は、癖がある人が多く、いうことを聞かないため対応が後手後手になります。

数値管理(予算実績)も曖昧で、進捗管理・結果に対する今後の対応が行えていない為、悪循環に陥っています。
また、報・連・相も不十分で、悪い情報がリアルタイムに入手できないといったことも多くありました。

監督任せにするのではなく、工程管理・原価管理においては、経営者も自ら監督と打合せを行い、定期的なチェック方向性を確認する必要があります。

毎回、個々の課題を認識してもらい解決していくことが重要です。
経営者の認識を改め、社員に対して進むべき道を示し、一体となって進むことが重要です。

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