『 自社にとってのメイン銀行とは 』 -2017年01月18日号
突然ですが、御社のメイン銀行はどちらでしょうか?
地場の地方銀行でしょうか? 信用金庫でしょうか? それとも都市銀行でしょうか?
また、どういった経緯でメイン銀行との付き合いが始まったのでしょうか?
業績が良いときは問題ありません。
どんどん貸してくれます。頼んでもいないのに、借りてください、ということもあるかと思います。
逆に業績が悪くなったら、急に回収に転じます。
タイミングを見て素早く回収します。このあたりはさすがに上手いです(やられた、という感じです)。
自分の担当顧問先で、こんなメイン銀行もありました。
業績が悪化して、経営改善の中で、経費を削減し、売上・粗利を高めて何とか経常利益をプラスにできる体制を構築するに至ったのですが、業界自体の荒廃もあり、せっかく回復した利益がまたマイナスに生じてしまう懸念が強まってきました。
当社は営業利益はかなり確保できています。ですが、金利負担が大きく、せっかく獲得した営業利益が残らないのです。これは銀行の利率が高いことが主要な原因の一つです。
こうした状況を説明していくにあたって、メイン銀行以外は借入金の利率の引き下げ等で対応してくれたのですが、メイン銀行がのらりくらりと対応してくれません。
「うちにはそんなことをした事例がない」、「うちにはそんな文化はない」と良い、ただし「何かあったら、協力しますので言ってください」とも仰います。
一体どっちなんだと。。
当該銀行は、他の企業に対しても、やはり同じような対応で、どんどん他行に借換えされています。
現在も大切ですが、将来を見据え、どこの金融機関と長く付き合っていけばよいのか、見極めができる環境が整いつつあります。
まだまだ数は少ないですが、債務超過の企業に対しても、実際に、その企業の事業をしっかりと評価して、保証協会付でもなく、経営者保証もなく、当座貸越まで設定してくれる金融機関も現れています。
年明けに、三重銀行と第三銀行が経営統合に向けての交渉に入った、というニュースが飛び込んできましたね。三重銀行や第三銀行と、メイン銀行として取引されていた企業様もあったかと思います。
こうした金融機関の再編といった事態も、東海地方で、今後、増えてくることが想定されます。
長い付き合いになるメイン銀行の見極めも、意識して行ってみてください。
この度の情報が、ご参考になれば幸いです。
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