銀行対策(借入、返済など)の基本とは?
【銀行対策】(借入や返済対応について)の講演会をな
どを多々してきましたが、意外、驚かれるのが、「現在」
や「将来」の話が多くて、「決算書」についての話が少
ないことです。
【銀行対策】と言うと、「格付け」の話など過去の決算書
のことについて話されることも多いのですが、残念ながら
【それでは銀行対策にはなりません。】
例えるならば、ピッチャーがマウンドに立った時に、
打者を見ずにデータを見ながら投げているのと同じです。
野球でも過去のデータをうまく分析することは大切です。
しかし、それはあくまで分析の話であって、それを踏ま
えて今、どのように対戦していくかが重要です。
企業の決算書はあくまで過去の数字でしかありません。
つまり、「今」何をするか、「将来」何をするかは、
決算書には表れていないのです。
【銀行対策の基本は「今」と「将来」なのです。】
当然ながら「過去」の延長線上が「今」と「将来」なの
で、決算書も無視できるわけではありません。
過去の決算書を「今」から良くすることはできません。
やるとすると「粉飾決算」となります。
しかし、「今」と「将来」を見据えて行動できれば、
来期以降の決算書は良くなる可能性があるのです。
つまり、「事業計画書」や「資金繰り表」がしっかり
できる体制が重要なのです。
しかも、「こう書けば銀行の心証がよい」などと言う
ようなレベルの低い話では意味はありません。
「この事業計画で進むことによって、事業が成長して
行く」と言うような【実行できる事業計画書】であり、
【成長できる事業計画書】であるべきです。
ぜひ、過去ばかりに囚われず、「今」と「将来」にも
目を向けてみてはいかがでしょうか?
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