『 建設業の工程管理 』 -2018年01月18日号

建設業の工程管理は、設計図を元に現場監督が工事完成までの施工計画を基に作成した実行予算を時間軸で整理したものです。
「コスト管理」の面でも工程管理は必須です。

工程計画を作成する場合の手順を以下に述べます。

  1. 設計図面入手
    • 設計書(設計書、図面、数量計算書、特記事項)を元に現場確認
  2. 施工計画
    • 工法、工程、材料、下請業者などの選定、安全確認
  3. 工程内容説明
    • 現場監督から上長に説明
    • 全工事が工期内に完了するように、工種別工程を相互調整
  4. 公共工事の場合   
    • 役所に施工計画(工法、工程、下請業者、安全対策)を書面提出
  5. 工事開始
    • 工事現場関係者に工事工程内容を周知させ工事開始
  6. 工事進捗報告
    • 日報及び口頭にて工事進捗報告(現場監督→上長)
    • 工事進捗に応じて人員、機械等の配置調整
  7. 月例会議
    • 月例会議において工程進捗報告、工事の効率化検討
    • 遅延工事においては、対策検討
  8. 工事完了
    • 工程完了後社内検査→資料作成→発注元立会のもと検査→検収→引渡

工事進捗も一目見てわかるようすることが重要です。

工程管理と原価管理、外注管理は、非常に密接な関係があります。工程通り進めるため外注の増加などが見られますが慎重な判断を行う必要があります。材料の発注量、納期管理も工程の進捗に大きな影響を与えるので注意が必要です。

最近受注が増加し、人手不足も重なって現場に材料は、届いているが人がいないため工事が進まないといった話を耳にします。現場が進まなければ材料、人件費の支払いが先行し資金繰り悪化要因となります。

数値管理の基準として自社の決算書で粗利1%はいくらになるのか? 確認してみてみてください。1%を捻出するには何をどのように変えるかを会社全体で考えることで意識改革が行えます。

是非社内全体で共有化してください。

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