『 協力工場とのつきあい方 』 -2018年06月20日号

皆さんは、製品などを協力して製造していただける仕入先をなんと呼ばれていますか?
【外注先】、【下請け】、【仕入先】、【協力先(会社)】などと呼ばれているのではないでしょうか?
私は、材料などを供給していただく先を【仕入先】
製品などの製造協力をしていただける先を【協力工場】
と定義しています。
正確には、不明ですが・・・

現在は、少し変化してきていると思いますが以前は、製造協力をしてもらう先への対応は、かなり悪質でした。
製品を発注する場合、【下請け】【外注】にやらしとけばいいよ!!
などの言葉が飛びかっていました。

私も若いときは、お客様に言われれば希望納期に沿うよう協力工場に無理言ってました。
【明日までに何とか1台出荷してください】
 or
【上記内容を事前に連絡もせずFAXしてました】

●外注先も在庫があり、忙しくなければ対応していただけますが忙しい場合は、対応をしていただけません。特に依頼する担当者が
 何も考えず無理やりやらせるといった態度では、信頼関係が崩れてしまいます。

確かに受注が増えることは、いいことですが一過性の増加は、対応が行えないケースが多いです。生産タクト、材料、人、スペースが
それぞれ不足していますと対応が困難です。
状況を把握せず注文書だけ送られると頭にきます。

私も実際に大手の製品製造を行っている際は、よくこんなケースがありました。客先からの注文を自社でコントロールせず、私どもへ
注文(FAX)してくるのです。
最初は、発注先ですから丁寧に対応を行っていましたが何度も同じことが繰り返されますと”カチン”ときます。
担当者に対応を求めたことが何度もあります。

発注先と受注先で身分制度ができてくるようなイメージがありました。
発注の中止をちらつかせ、脅してくる担当者もいますし、何かあればコストダウンなどと価格の話ばかりする担当者もいます。

協力工場がないと十分な製品数量確保ができない場合や十分な品質確保ができない場合もあります。
互いに切磋琢磨して品質向上を行っていくことは重要ですが一方の会社、個人の利益のための圧力は、必要ありません。

発注元、受注先もお互いにどのような状態が理想か! 絶えず考えて理想的な取引関係を構築してください。

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