『 「会社の強み」って何? 』 -2018年08月29日号
◆「強み」と「弱み」は紙一重
銀行が事業性評価を行うことから、融資先企業に対して御社の「強み」「弱み」を教えて下さい、と質問することが増えています。
しかしこれ、安易に答えにくいのが悩ましいところで
例えば
・社長の営業力が強い
という事柄は強みのようにも見えますが
・社長以外に営業ができない
と言葉を変えれば、途端に弱みになります。
この問題は、会社が今後どれくらい売上を増やしたいか、社長自身がいつまで現状同等以上の労力を営業に使えるか等によって、どちらかに判断されるものです。
会社の中期~長期的方針があってこそです、正に紙一重になるので、この点念頭に置いていただければ。
◆地域での立ち位置が表現できると評価されやすい
上記は社内的なポイントですが、強みは地域社会内での立ち位置においても表現できることができ、これができると説得力を増します。
具体的には、
- 自社の営業地域内での現状取引シェアと、今後シェアが維持・拡大しできる根拠例えば、許認可や商慣習的に、新規参入がほぼ不可能でありかつ競合他社のA社は将来的に廃業が予想され、シェアはむしろ増加する余地が高い
- 競合他社はB社商品のみの取り扱いであり、C社、D社はこの地域内では弊社の独占状態にある
- 平均的な同業他社と比べて数倍の仕入先を抱えており、常に見積もりを競合させている
等の形で、要するに
「自社の商圏における自社の立ち位置が、競合他社と比べて優位にあること」
を示すことができれば、それは強みととらえることができます。
強みの表現は、経営計画作成等の際にコンサルタント宛に相談がきたり、難航したりすることが多いポイントですが、誰にとっても立ち止まりやすいもの。
だからこそ上手に表現できれば、より抜きんでることができますので、力の入れどころとご理解下さい。
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