『 取引先と情報共有 』 -2018年12月12日号
今回は、『取引先と情報共有』についてお話をさせて頂きます。
M社は、住宅、リフォームメーカーです。
[売上2.0億円]<借入;8千万円>
J社長は、個人事業主としてスタートし現場工事を請け負い、現在では法人化し、幅広く受注し売上を伸ばしてきました。
M社は、工事は出来ても経理関係が弱く、売り漏れ・未回収・追加工事の請求ミスなどが横行していました。
そのため顧問税理士などの専門家を1回/1ヶ月呼び、社内研修を始めました。最初は社長のみでおこなっていましたが工程管理、原価管理まで内容を広げ社員も参加することになりました。
自社だけ管理しても仕入先からの伝票が届かなかったり、工事の手配ミス、材料手配ミスなどが発生をし悩んでいました。
ある日、仕入先(外注先)より、工程が思うように進まず、資金繰りが毎月不安だとの相談がありました。
その会社も以前のM社と同様に目先だけの対応を行なっていました。
これからの受注工事を考えると職人が必要となります。現状は、職人は減ってきています。
将来の不安を払拭すると同時にグループの強化をめざそうと考えるようになりました。
最初は、1回/月の勉強会に取引先【仕入先】も参加して頂くことにしました。
各社の得意、不得意もあり最初は、うまくいきませんでした。
そこでJ社長は、金融機関(自社の取引銀行)を紹介することから始めました。金融機関と時間をかけ交渉を行なったことがなかったため参考になったようです。
それからは、1回/月 工程管理を各社がどのように行なっているのか?
どうすればさらによくなるのかをみなで考え効率化を図っていきました。
ライバルではありますがみな仲間という意識が芽生え、自社の考えや特徴をオープンにし、切磋琢磨することが少しずつ前進しています。
1人、1社でやることは限られています。取引先がないと仕事も進みません。
お互いの強みを理解し、協力し合うことが重要だと考えます。
見方を変えて進んでいく必要があります。
今後の経営の参考になれば幸いです。
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