『 コロナ融資の使い道? 』 -2021年05月12日号

昨年度の国の資金施策によって、コロナ融資を借りれるだけ借りた方も多いのでは無いでしょうか?
私共の周辺から聞こえてくるのは、返済が始まっていない現状では手元資金が潤沢に残っており、使い道を探していらっしゃいます。

ただ一部の財務が劣化しており、借入調達額が月商も満たなかった方は、新規融資を渋られて、延納している消費税や社会保険料の延長期限は続々終了し、資金減少に拍車をかけています。

もしお金が無くなってきているのであれば、取り合えず弊社にご相談ください。専門家の目線で資金調達の可能性をお伝え出来ますので、その上で、今後の経営判断を行ってください。
銀行出身の経験豊富なメンバーがいますので、きっと安心できますよ。
勝手に進めて資金調達できる目を潰さないようにしてくださいね。

今回の内容はお金(コロナ融資)の使い道ですので、財務が厳しい先への話はこの程度にさせて頂きまして、コロナ融資でタブついたお金、何に使われていますか?

そもそも、ダブついていると思っているなら、基準決めてますよね?
月商の3ヶ月以上お金残っていますか?
月商の3ヶ月以上残っている前提で。。。

以下、使い道をどれにされていますでしょうか?

  1. このままプールしている(特に何も使っていない)
  2. 定期預金に預けている
  3. 元本保証率の高い、投資有価証券にしている(事業外投資)
  4. 社員(第三者)に貸して利息をとっている
  5. 事業(商品)投資に使っている(既存)
  6. 事業(商品)投資に使っている(新規)

1~4を選択されてる方が割合としては多いですが、事業継続の観点からしたら、その選択は正しいですか?
経常収支比率を何%に目標設定されていますか?

コロナ禍において、良い影響・悪い影響を受けた会社でも伸びている会社は5・6の利回り高い事業への投資を積極的に進めています。
まだされていない方は既に出遅れています。

PPM分析上、既存事業(商品)がスターであれば、5は必須。
リスク分析上、事業(商品)の売上・粗利占有率が高ければリスク分散として6は必須。

5・6を体系的に考え、新しいことを実行する会社に国は事業再構築補助金という制度を今年度スタートしています。

https://jigyou-saikouchiku.jp/

会社によって要件が当てはまる・はまらない等、当然あるのですが使う・使わない関係なしに、事業を成功させる確率を上げるために考えないといけないことは体系的に網羅されていますので、一度確認してみると良いでしょう。
きっとこの先、何が必要なのかのきっかけが見えると思います。

ただ、投資を行うにしても、自身の置かれている現状を客観的に知らなければ、これもまた成功の確率を下げてしまいます。

自社を客観的な数値で確認でき判断できるツールが財務であり、経営スキルとして必須であることから、よく【経営財務】とも呼ばれています。
私はこれにITをつけて、【IT(経営)財務】と呼んでいます。

使い道を決め、事業投資の成功確率を上げるために、経営資源をIT財務的見地から、今一度立ち止まって診てみる。
コロナ禍はそんな機会を与えてくれているのです。

次回以降、私の回では、コロナ禍で使えるIT経営財務をお伝えできれば考えています。

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