『 コロナ融資の出口はどこか? 』 -2022年02月24日号
伴走支援型特別保証の枠が、2,000万増枠されて4,000万→6,000万になりましたね。
金融機関から営業されている方も多いのでは無いでしょうか?
愛知県信用保証協会の同制度サイトはこちら
https://www.cgc-aichi.or.jp/guarantee/stabilize_fund_raising/entry-1494.html
私の顧問先にも早速きました!
その金融機関の方曰く、『私共が一番初めての打診でしょうから、是非とも、当行にて利用をよろしくお願いいたします!』
だそうです。お願い営業の典型ですね。
確かにビジネスにおいてはスピード・情報は大事でしょうが義理人情だけではやっていけません。というか義理人情だけを判断基準でビジネスをやっていれば、いつか潰れます。
提案の時に最低でも
- 当社の現状
- 当社の課題(金融面)
- 現状資金繰り予定表
- 当融資制度の必要性
- 融資条件及び理由
- 融資後資金繰り予定表
- 融資後の課題(金融面)
上記ロジックは無くても良いですが、これに近いことを言えるまたは努力をしている担当と付き合いたいですよね。
コロナ融資を散々貸してきた金融機関、好条件で借入が出来る良い機会だと散々借りてきた事業主、双方とも金融面では良いおもいをしました。
第6波、緊急事態宣言でなさそうですね。コロナ融資もここまでです。
現状の財務では保証協会の一般枠を使えない先がゴロゴロ出てきます。
そろそろ出口の話をしませんか?
出口を考える必要があるかの基準の計算式は簡単で
計算式:①税引後当期純利益+②減価償却費ー③年間借入返済額
(税引前当期純利益、減価償却費は見込でも可)
を、1年目、2年目、3年目。。。と年毎に並べてみてください。
(例)
① 500万
② 500万
③ 2,000万(2年目 2,500万、3年目 3,000万)
として
1年目 △1,000万
2年目 △1,500万
3年目 △2,000万
4年目 △2,000万
5年目 △2,000万
ーーーーーーーーーーー
5年計 △8,500万
5年計に現在の現預金を加算してみて、マイナスになるようであれば金融面での出口を真剣に検討されることをお勧めします。
過去にこのメルマガで紹介している。
【資本性ローン】
https://finagoya.com/?p=18373
【経営改善サポート保証】
https://finagoya.com/?p=18071
を組合せることにより、
・制度利用による評価上の資本化
これにより銀行評価が上がり財務基盤安定化及び返済負担が減ります
・長期資金の固定化による実質資本化
これにより返済負担が減り、手元キャッシュを事業投資に回すことが可能です
ができ、コロナ融資を出口へと導くための準備が整います。
ここまで行ってようやく準備が整うのです。
ただそれぞれに留意点があるとすれば、資本性ローンはどこに申込かによって、審査ハードルが変化してくるという特性があります。
・国民生活事業(日本金融政策公庫)
・中小企業事業(日本金融政策公庫)
・商工中金
経営改善サポート保証は利用される県によって、運用方法・導入実績等に幅があり、ここもハードルが変化してきます。
よって各信用保証協会への事前相談をお勧めしています。
ただネガティブな話をされても、逆にどうすれば利用できるのかを聞けるチャンスでもありますので、アクティブに動いてください!
自社にあった方法をお知りになりたいのであれば、メールでも結構ですので、直接ご連絡頂ければご回答いたします。
今回の情報がお役に立てれば幸いです。
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