『 特定社債保証(通常型/SDGs貢献型) 』 -2022年10月26日号
今回は『特定社債保証(通常型/SDGs貢献型)』についてお話をさせていただきます。
経営者の方にとって特定社債という言葉は聞き覚えがあるかと思います。今回は愛知県信用保証協会のHPに記載されている特定社債保証について情報共有させていただきます。この特定社債保証には通常型と今回のSDGs貢献型の二つがあります。
そもそも特定社債保証は資金調達手段の多様化のため、中小企業者の発行する社債(私募債)について保証していただくものであり誰でも利用できるものではなく、色々な条件があります。
【利用対象者について】
通常型の要件を満たし、SDGsに貢献する取組を継続的に行っている、または行おうとしている中小企業者
なお、取扱金融機関でもSDGsに貢献する取組を継続的に行っていることが必要
では通常型の要件は下記になります。
直近決算において、以下の①から③のいずれかに該当する中小企業者(会社)
- 純資産額が5千万円以上3億円未満であり、以下のアまたはイのいずれか1項目およびウまたはエのいずれか1項目を充足すること
ア 自己資本比率が20%以上であること
イ 純資産倍率が2.0倍以上であること
ウ 使用総資本事業利益率が10%以上であること
エ インタレスト・カバレッジ・レーシオが2.0倍以上であること - 純資産額が3億円以上5億円未満であり、以下のアまたはイのいずれか1項目およびウまたはエのいずれか1項目を充足すること
ア 自己資本比率が20%以上であること
イ 純資産倍率が1.5倍以上であること
ウ 使用総資本事業利益率が10%以上であること
エ インタレスト・カバレッジ・レーシオが1.5倍以上であること - 純資産額が5億円以上であり、以下のアまたはイのいずれか1項目およびウまたはエのいずれか1項目を充足すること
ア 自己資本比率が15%以上であること
イ 純資産倍率が1.5倍以上であること
ウ 使用総資本事業利益率が5%以上であること
SDGs貢献型はインタレスト・カバレッジ・レーシオが1.0倍以上であることが必要になります。
【発行価額限度額について】
560百万円(協会の保証割合は発行価額の80%)
【資金使途について】
事業資金
【融資期間について】
7年以内
【利率について】
発行体所定利率
【返済方法について】
満期一括償還または半年ごとの定時償還
【担保について】
不要(ただし、原則として、保証金額2億円を超える場合は、有担保)
【連帯保証人について】
不要(金融機関が共同保証人となります。)
【本制度にかかる必要書類について】
通常型について
・特定社債保証資格要件申告書
SDGs貢献型について
・通常型の必要書類
・特定社債保証(SDGs貢献型)資格要件申告書
【保証申込先について】
取扱金融機関
【その他】
中小企業に関する日本最大のデータベースである「CRD」の評価結果に基づいた保証料率となり、保証料が必要になります。
ご利用には必ず事前相談が必要となります。
続きまして、私の現場で実際におきた案件についてお話させていただきます。
405事業を利用し計画書を策定している先です。(但し私ではなく他社のコンサルタントが関与し作成)
決算から6ヵ月が経過しモニタリングの打合せを行った際の出来事です。(私は企業側として参加)
- そもそもモニタリングに対する認識の甘さにびっくりしました。
なんと中間のモニタリングに対し『決算ではないのでだいたいでいいのです!』と堂々と言っているではないですか・・・
私は毎月の業況報告もモニタリングの一環としてきちんとしているのに・・・ - 何かあるたびに『この計画で同意を得ているので変更はできません』と口癖のように・・・
そもそも最初に作成した計画のポイントがづれていたら意味ないと思いますが・・・
本当の企業の問題点には触れず、メイン銀行の為の計画書を作成? - そして一生懸命頑張っている経営者の前で『会社をつぶすなら方法はある』・・・
潰れろと言っているの? - 他にもたくさん意味不明な事を言っている・・・
経営者の方は孤独で誰かにすがりたい! という気持ちはあると思います。
でもこんなコンサルタントだったら、何も相談したくなくなりますよね。
と私は個人的に思いましたし、そうなってはいけないと改めて感じました。
『本当にどんな些細な事でも相談して欲しいと・・・まずは私に一本の連絡をするという勇気を出して欲しいと』
・・・私は皆様のお役に立ちたいと思います。
以上
メールマガジンのご登録はこちらから
毎週水曜日に地域密着の話題をお届けいたします!!
↓ バックナンバーはこちらから ↓
お問い合わせ
ご質問やご相談などお気軽にお問い合わせください