「 追加利上げ 」 名古屋熱血コンサルタントの日記Vol.91
皆様いかがお過ごしでしょうか?
『日銀 追加利上げ決定 政策金利0.25%程度に』というニュースが流れた事は皆様も記憶に新しいのではないでしょうか・・・
その後急激な円高、株価暴落、そして最近では貸出金利の引上げと本当にいい事がない、と思われている方も多いかと思います。
しかしそれは現実で受け止めるしかないのです。金利が上がる以上のメリットを金融機関様が企業様に与えてくれると信じてみてはどうでしょうか? 結果は見えていますが・・・
今回の利上げについて日銀は、7月31日まで開いた金融政策決定会合で、政策金利を0.25%程度に引き上げる追加の利上げを決めました。これについて植田総裁は会合のあとの記者会見で「物価が上振れるリスクに注意する必要があり、2%の物価目標の持続的・安定的な実現のために利上げの実施が適切だと判断した」と述べられました。
そもそもなぜ貸出金利が上がるのか?
- 政策金利の引上げ
政策金利とは、景気や物価の安定など金融政策上の目的を達成するために、中央銀行(日本では日本銀行)が設定する短期金利(誘導目標金利)のことで、金融機関の預金金利や貸出金利などに影響を及ぼすものです。
その結果 - 短期プライムレートの引上げ
短期プライムレートとは、「短プラ」とも呼ばれ、金融機関が優良企業向け(業績が良い、財務状況が良いなど、融資する上で問題がない企業)に対して、短期(1年以内の期間)で貸し出す時に適用する最優遇貸出金利(プライムレート)のことをいいます。
どうなるの? - 融資の金利は固定金利と変動金利とに分かれています。固定金利は完済まで金利が変わりませんが変動金利は完済までの途中で金利が変動します。
借入方法により各々の金利が適用されています。
例えば
手形貸付:固定金利。
当座貸越:変動金利。
手形割引:割引ごとに金利が決まり金利は変動。
証書貸付:変動金利と固定金利。(変動金利では、短期プライムレートが基準が多い)
だから - 貸出金利が上がるのです。
では貸出金利があがる事で企業様に与える影響は、新型コロナウイルス感染症が終息しましたが、人件費・材料費・電気代等の高騰の影響を受け業績は低調に推移、コロナの時に借入をした返済が開始され毎月の返済額は増加、最後の追い打ちが貸出金利の引上げなのか・・・
そもそも今回の短期プライムレートの引上げは17年ぶり、今まで変動金利であっても基準金利である短期プライムレートの引上げがなかったことから固定金利と同じであった事から金利があがるという経験がないのではないでしょうか? これは金融機関の若い担当者も同じです。
しかし、業績には必ず影響がでます。
支払利息が増加すれば利益は減少、支払利息が増えればその分資金繰りにおいて、経常支出が増加するという影響が出るのです。
今回短期プライムレートが0.15%引上げされる事から、該当するものは貸出金利が0.15%は上がると思います。
例えば1百万円なら年間1,500円、1億円なら年間150,000円の支払利息が増加するのです。
金融機関様から金利の引上げの説明が開始されており、経営者の皆様は仕方ないと・・・
金利の引上げが今回のみであれば問題ないのですが・・・ 更に上がる可能性があることも、心のどこかにお含みおきください。
以 上
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