「 総勘定元帳 」 名古屋熱血コンサルタントの日記Vol.92

皆様いかがお過ごしでしょうか?

新型コロナウイルス感染症という言葉は今では死語になってしまったのでしょうか?
しかし、原材料の高騰、電気代の高騰、金利の引上げ、そして最後に人件費の高騰と企業様にとって非常に厳しい時代の幕開けが始まろうとしていると思えるのは、私だけでしょうか・・・

私は通常の顧問先の対応以外に、電話相談・無料面談・有料面談等も行っておりますので、経営者の皆様の相談回数、相談内容により世の中の中小企業様が実際にどの様な状況かを考えるケースがあります。

当然、業績に何ら問題なく事業を運営されている企業様も多く存在しますが、やはり相談となると
『今困っている事』の相談が多くなりますので、どちらかというと業績が厳しい企業様の相談が多くなります。

そこで今回は業績が厳しい企業様のお話をさせていただきます。
私がこの業界にきたのは2013年3月です。その当時から資金繰りの相談は多くあり、資金繰りに直結している次の相談が多かった様に思います。

  1. 金融機関様から融資が受けられない。
  2. 金融機関様の融資の返済ができない。
  3. 税金が払えない。
  4. 社会保険が払えない

等の相談です。

その当時は、資金ショートが一時的なものであれば、ノンバンク等での調達、長期的なものの場合はまず収益改善、リスケ、税金・社会保険の分割、時には支払先への分割にて改善していくケースが多かったのですが、最近はノンバンクで調達、高利のファクタリングも利用、税金・社会保険の分割は当たり前のことで、リスケをしているかいないかの先に分かれています。

なぜ、このような先が増えたのか?

コロナ融資が資金繰りを助けていたのは事実ではないでしょうか?そのコロナ融資の返済が開始されれば、資金繰りは更に悪化し、ただでさえ調達ができない企業様は高利のファクタリングに手をだしてしまったのではないでしょうか?

でもなぜファクタリングを使うのか?

一番は『資金が必要』だから。だと思いますが意外と『ばれないから』とお考えだからではないでしょうか?
資金調達を行えば試算表、決算書には必ず現れますが、ファクタリングの場合は借入ではなく債権の買取なので、金融機関にばれないと経営者の方が思われているからではないでしょうか?

でも『以外にばれる』のも事実であるという事を片隅に置いておいてください。

これはファクタリングに限らずの話です。
なぜならあるものを見ればわかるからです。

それは総勘定元帳です。

総勘定元帳とは総勘定元帳は、企業が行ったすべての取引を勘定科目ごとに分類した帳簿で、会計帳簿の中でも企業が必ず作成しなければならない主要簿にあたり、損益計算書や貸借対照表といった決算書の作成にも欠かせないとても重要な帳簿です。とあります。

一度総勘定元帳を見ていただくと、私が言おうとしていたことがわかるかと思います。
しかし総勘定元帳は仕訳帳から転記して作成されますので、記載項目や作成方法などを知っていないと正しく記帳することができませんし、仕訳帳から嘘の記載をしていると正しいものがみえないと思います。

ただなぜかこの総勘定元帳が重視されていないのも事実かと思います。
金融機関様から決算書の提出は求められるが総勘定元帳の提出は求められないからではないでしょうか?
粉飾決算もそうですが、総勘定元帳を見ればある程度の事実は見えるかと思います。

しかしなぜ、金融機関様が提出を求めないかは私もわかりません。

実際にあった話しです。
粉飾決算を行っていた企業様が粉飾を開示した際に、金融機関様は『わかっていた』という金融機関様もあれば、『わかっていなかった』という金融機関様もあります。なぜ同じ資料しか提出していないのに、分かれるのでしょうか? 金融機関様の担当者の〇ベ〇?

最後に経営者の方に私が一言言えるならば、『隠してもいつかはばれる』そうなる前に正しましょうと・・・

高利のファクタリング『いつまで続けますか?』
もし粉飾しているならば、粉飾『いつまで続けますか?』

以 上