『 融資期間10年以内の一括返済の融資が存在する事をご存じですか? 』 -2024年10月09日号

新型コロナウイルス感染症という言葉は今では死語になってしまったのでしょうか?
しかし、原材料の高騰、電気代の高騰、金利の引上げ、そして最後に人件費の高騰と、企業様にとって非常に厳しい時代の幕開けが始まろうとしていると思えるのは、私だけでしょうか・・・

コロナ融資の返済が本格的にスタートし、資金繰りが厳しい企業様も正直増加していると私は思います。
つまり資金繰りが厳しい⇒資金調達の方法がないか? と考えて見える経営者の方はこのメルマガを読まれている中にもみえると思います。

本来ならば資金繰りが厳しくなる前に行動すべきであったと思います。しかし実際には、業績に問題ない時は何もしない。問題が発生した時に行動するではないでしょうか・・・

『でもそれが本当に正しいのでしょうか?』

少し違うような気がします。なぜなら業績がいい時には色々な選択肢が多く存在し、業績が悪くなれば選択肢が少なくなっていくからです。

経営者の皆様も本当は気づいていて後悔されている方もみえるかと思います。
でも過去には戻れませんので、それは受け止め、今できる事に取り組むしかないと思います。
 
では本題に入ります。最近相談内容で一番多い相談は『資本制劣後ローン』についてです。
あくまでも私の私感ですが、

  • 新たな資金調達の方法
  • 長期の期日一括返済

だから興味がある・・・
つまり

『長期の期日一括』=『今は返済しなくていい!』

と安易に考えているような気がします。

しかしながら、長期の期日一括返済の融資が他にもある事をご存じですか?

誰でも利用できるものではありませんが、業績がいい時には色々な選択肢が多く存在すると言いましたが、まさにその選択肢の一つです。
本日はその融資についてお話しさせていただきます。
 

愛知県信用保証協会の保証制度に下記の制度融資があります。
長期一括保証 略称『ライナーⅡ』です。
この制度は無担保で最大2億円、最長10年の長期一括返済が可能な制度です。

【ご利用できる方】

次のすべての要件に該当する会社または医療法人

  1. 取扱金融機関がメインバンクであるまたは本業(企業価値の向上)支援やソリューション提案などの経営支援を実施していること
  2. 取扱金融機関のプロパー融資残高があること
  3. 設立後3年以上同一事業を継続していること
  4. 確定申告が2期以上あり、直近の決算が12か月あること
  5. 直近決算において、以下の①から③のいずれかに該当すること
    • ①純資産額が5千万円以上3億円未満であり、以下のアまたはイのいずれか1項目およびウまたはエのいずれか1項目を充足すること
      ア 自己資本比率が20%以上であること
      イ 純資産倍率が2.0倍以上であること
      ウ 使用総資本事業利益率が10%以上であること
      エ インタレスト・カバレッジ・レーシオが2.0倍以上であること
    • ②純資産額が3億円以上5億円未満であり、以下のアまたはイのいずれか1項目およびウまたはエのいずれか1項目を充足すること
      ア 自己資本比率が20%以上であること
      イ 純資産倍率が1.5倍以上であること
      ウ 使用総資本事業利益率が10%以上であること
      エ インタレスト・カバレッジ・レーシオが1.5倍以上であること
    • ③純資産額が5億円以上であり、以下のアまたはイのいずれか1項目およびウまたはエのいずれか1項目を充足すること
      ア 自己資本比率が15%以上であること
      イ 純資産倍率が1.5倍以上であること
      ウ 使用総資本事業利益率が5%以上であること
      エ インタレスト・カバレッジ・レーシオが1.0倍以上であること
【融資限度額】

2億円

【資金使途・融資期間】

運転資金・設備資金 10年以内

【貸付利率】

取扱金融機関の所定の利率

【貸付形式】

証書貸付または手形貸付

【返済方法】

一括返済または分割返済(不均等返済も可能)

【担保】

原則として不要

【連帯保証人】

必要となる場合があります。ただし、原則として、法人代表者以外は不要です。

【本制度にかかる必要書類】

長期一括保証(ライナーⅡ)に係る資格要件確認書
※その他、事業年度ごとの確定申告書(決算書)の提出が必要です。

【保証申込先】

取扱金融機関
 
該当する企業様は一度考えてください! 検討してください! わからない場合は私に相談してください。

次に実際に現場で発生したお話をさせていただきます。
最近、ある金融機関様に融資の返済の申出をしに行った時の話です。

全ての融資の返済をするのではなく、2本あるうちの1本を返済すると申出をした時に金融機関の担当者の方は、残りの1本について再度提案を行いますので・・・とその場は色々な事を言われ、その後約1か月が経過しようとしていますが、提案は一切ありません。

その担当者の方は経営者の方の考え方の批判までしていたような・・・
当然その様な金融機関様と取引をする意味もないので、残りの1本も返済する予定ですが・・・

最後に 
 『本当にどんな些細な事でも相談して欲しいと・・・まずは私に一本の連絡!』
  ・・・そして正しい方向性をひとつづつ一緒に導き出していきませんか?
      私は少しでも皆様のお役に立ちたいと思っています。

メールマガジンのご登録はこちらから

毎週水曜日に地域密着の話題をお届けいたします!!

↓ バックナンバーはこちらから ↓