中小企業金融円滑化法の期限の最終延長等にあたって

新しい年が明けて、正月モードとなっていた方々も現実に戻りつつある今日この頃。

先月の終わり頃に『中小企業金融円滑化法』の1年間の再延長が決定しました。

この決定により、リスケジュールの再延長が出来ると胸をなでおろした経営者の方も多いのではないでしょうか?

しかし、金融庁からの発表の様に今回が最終延長です。次はありません。

『中小企業金融円滑化法の期限の最終延長等について』

今後、金融機関によるコンサルティング機能強化が中小企業金融円滑化法に謳われていますが、これが進むにあたってどうなるのか?真の意味での経営改善につながる支援を強力に推し進めていく過程で何が起こるのか?

明らかに分かる事は中小企業金融円滑化法終了と共に、金融機関による中小企業選別淘汰が始まっていく事です。実際にメガバンクにおいてはリスケジュール謝絶等の動きが出てきています。

未だに赤字が続いており、リスケジュールをされている会社であれば、この1年が黒字化できる最終期限です。仮に1年で黒字化出来ないのであれば金融機関から事業整理等を突きつけられる可能性は必然と高まります。

金融機関からの退場勧告に合う前に自社の決算書等をみて、どこの数値が悪いのか?どの程度まで引き上げ(引き下げ)ないといけないのか?等、実態把握と将来の目標値を設定した上で何をしなければならないか?真剣に検討してください。1年しかありませんので、やり方が分からない方であれば弊社の様な専門家へ相談や依頼をするのも1案です。

1年後に美味しいお酒と楽しい正月を迎える事が出来る様に、リスケジュールをしている会社におかれましては、本気で経営改善するという不退転の決意とスピード感ある実行と継続を切にお願いいたします。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


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