『情熱』

8月も終わりに近づき残暑厳しい今日この頃。円高・増税・円滑化法の終焉など中小企業の経営環境は今後ますます厳しくなっていくことが想定される。

『情熱』

世襲制の同族経営が多い中小企業の中で創業者と2代目以降の一番の違いはこの『情熱』の度合いの違いが大きく見られます。

創業者は自分が好きで決断して始めた事業であり、その事業を会社を軌道に乗せよう、成長させよう、世間に広げていこうと想いの部分が強いものです。

また2代目以降は世襲制の流れに沿って経営者となっている方が傾向として多く、親(創業者)ほど事業に対して情熱をもっていない傾向があります。

その違いが経営の数値になって表れてきます。中小企業経営においてよく言われる言葉が創業者で財を成し、2代目で財を減し、3代目で財を滅すと言われていますが、昨今の中小企業経営を考えるとこの言葉がより早くなり、3代ももたない企業の割合が圧倒的に占めているように感じます。

ではなぜ『情熱』が必要なのでしょうか?

日本電産の永守重信社長はかって、講演の中で『能力5倍、情熱100倍』と仰っていたそうです。これは仕事ができる人と出来ない人との差の比較です。情熱の度合いでこれだけ成功する上での差が出るのです。

よって情熱は事業成功のための、必要条件になってくるのです。

経営者の情熱の度合いが今後の事業運営・会社の規模を決めるといっても過言ではありません。それ程、経営における根底に必要なものであり、資質の一つです。

何のために商売をしているのか?御社の事業は何なのか?
仮に情熱が無くなったとしたら、その時が事業を整理する機会なのかもしれません。


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