『ハリネズミの概念』
12月に入り、近年にはないくらいに厳しい寒さになっている。しかしながら雪が降って校庭で雪合戦をした子供の頃に比べたら、まだまだなのかもしれない。人間慣れというものは恐ろしいものである。
『ハリネズミの概念』
前回のドラッカーに引き続きよく知られている考え方ですが、日々の細かい戦術レベルの話ばかりしていると、本質を見失ってしまう事が多々あると思います。そういった時や事業リストラを実施する際にまずこのハリネズミの概念を考えてみられるとよいでしょう。
引用は『ビジョナリー・カンパニー』の著者であるジェームズ・コリンズであり、『優れた事業戦略には共通する特徴がある』という事を古代ギリシャの寓話から、『ハリネズミはたった1つ、肝心要の事を知っている』との部を引用し、ハリネズミの概念と呼ばれるようになったらしい。
ハリネズミの概念は3つの要素で考える
1.情熱をもって取り組めるものは何か?
2.自分が世界一になれる部分はどこか?
3.経済的原動力になるものはどこか?
の3つの質問の回答を円で表して、重なる部分から単純で明快な戦略が生まれるとコリンズは指摘しています。
1はすなわち『企業の使命』に他なりません。情熱をもって取り組まない企業の使命であれば、即刻変更してください。
2は『組織の強み』であり、他社と違う圧倒的な強みを指す。使命を実現する為の己自身の卓越したものとは何なのか?考える
3は『機会を捉える』事に他なりません。SWOT分析のOの部分ですよね自社を取り巻く環境をマクロ・ミクロに分解し、構造把握・変化と考えて仮説・追及して考えます。
この3つの質問に全てあてはまるもの、そこにこそ事業の定義があり、飛躍の企業たる原動力になる戦略が生まれるのです。
またこの概念は企業の事業のみならず、個人でも活用する事が出来ます。
仮に今の職業が3つの質問に全て合致したものであれば、あなたは最高の職業についていることになります。
法人でも個人でもまずは使ってみる事。仮に自社(自分)が停滞している状態であれば、3つの質問にすべて当てはまっていない状態にあるかもしれませんので、軌道修正も含めて考える良い機会にされるとよいでしょう
『なぜ偉大さを追求するのか』という問いは、ほとんど意味を持たない。
理由はなんであれ、自分が好きな仕事、自分にとって大切な仕事をしているのであれば、この質問に対する答えは必要としない。問題は「なぜ」ではない。「いかにして」である。
ほんとうに問題なのは、『なぜ偉大さを追求するのか』ではない。『どの仕事なら、偉大さを追求せずにはいられなくなるのか』だ。『なぜ偉大さを追求しなければならないのか、そこそこの成功で十分ではないのか』と問わなければならないのであれば、おそらく、仕事の選択を間違えている。
自分がほんとうに好きだからこそ、可能なかぎり偉大なものにしたいと望むもの、それによって自分が何かを得られるからではなく、それが可能だから偉大さを目指したいと思えるものに関与すべきだ。
by ジェームズ・C・コリンズ
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