「老舗が大事にしていること」 コンサルタント坂将典の日誌
先日、とある経営講演会を拝聴してきました。
そこで、中小企業の「老舗が大事にしていること」という興味深いお話がありましたので、シェアさせていただきます。
前提として、最新の中小企業に関する統計の説明がありました。
・中小企業420万社。
・起業して10年で93%がつぶれ、6%が何とか存続し、1%が成功する。
・毎年22万社が起業し、27万社が廃業する。廃業理由は、事業の見通しが立たない、事業承継者がいない。
このペースだと、中小企業は毎年5万社ずつ減少していくことになります。
中小企業ですと、事業がうまくいっていても、事業承継といった次の問題もあり、経営者による前以ての方針設計が求められます。
・企業がつぶれる原因は、ほとんどが内部の問題。経営者の家庭の安定・夫婦関係が仕事に影響する。社員の不信感。
一番身近な夫婦や家族の間がうまくいかなければ、社員のことや取引先のことなどうまくいくはずがない、ということでしょう。
今回の「老舗」の前提として、50年以上事業を継続している企業で、それらの企業かたヒヤリングし、共通する回答があったとのことでした。下記に列挙いたします。
(1)いつでも良いものをつくる。
(2)つくり過ぎない、売り過ぎない。
(3)社員を大事にして、むやみに首を切らない。
(4)地域に貢献している。
(5)古いものを後生大事にしているわけではない(時代に適応する)。
ひとつの事例として「赤福」が取り上げられました。
以前に製造年月日の偽装で製造中止になったことがありましたが、今では問題なく再開していることは周知の事実です。
復活できたのは、ひとりも解雇しないことで、社内が一丸となって、危機感をもって、改革を進めたこと、と言われています。
「老舗」の仲間入りしていきたいですね。
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