▼Q.58 金融機関から今後融資を拡大させていくに当たり、私(代表者)と母(保証人)の個人預金の額を増やしておくように言われました。担保には取らないとの事でしたが、何か理由があるのでしょうか?また今後どの様に付き合って行けば良いのでしょうか?(メールによるご相談事例)

▼A.58

金融機関が預金の額を増やしておくように言われたとの事ですが、お客様の業績はどの様な状態でしょうか?

また預金の額というのは定期性預金の額のことでしょうか?
お客様の業績により金融機関様が言ってきている事は意味が異なると思います。例えば業績が良い場合は、単に取引先との取引深耕を図る事が目的であり、法人取引、個人取引共に良好な取引先であるという関係を保ちたいからであり、流動性預金、定期性預金を問わず、預けて欲しいという観点からだと思います。
では反対に業績が悪い場合についてですが、信用格付を金融機関様が行う場合、保証人の資産を加味して信用格付を行っておりますので信用格付を良くするために預金を増やすように言ってきているケース、保証人の預金を見合として融資を検討しているケースが考えられますが、どちらも固定性預金を増やして欲しいという事です。
一度銀行に預ければ、担保に取られなくてもなかなか引出が出来ないのが現状です。もし預けるなら、固定性預金は避けて、いつでも引き出しが可能な普通預金にすべきだと思います。
最後になりますが、金融機関様との取引においては業績の良し悪しに関わらず良好な関係を保ち、金融機関様からの申出事項については、目的、メリット、デメリットを確認し対応していくべきだと私は考えております。

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