『 原価管理 』 -2014年01月22日号
原価とは、製品1個(1工事)当たりにかかった費用、コストのことです。
また、これに、生産数量を掛けて、材料費、労務費、間接費なども原価と呼ぶ場合もあります。
- 原価管理は、まず原価のあるべき姿(標準原価)を設定して、実際にかかった原価(実際原価)を計算します。
- 次にその標準原価と実際原価を比較して、その差異を分析します。
- 最後に、差異分析の結果を経営管理者(社長)に報告して、差異のある所に対して、対策を打つことです。
この原価管理の活動を行うことで、原価が下がります。
原価低減です。
売上 - 原価 = 利益
ですので、利益があがります。
利益を上げるのが企業の目的ですので原価管理は、とても重要です。
原価管理は、大きく分けて3つのステップ、「原価企画」、「原価統制・維持」、「原価低減」で行っています。
原価管理の管理方法は一般的にコストが発生したのちに集計される業務が一般的です。
建設業で言うと毎月請求書が会社に届いてから集計される方法が大半ではないでしょうか?
(経理の担当者が請求書を現場別に振り分けて現場毎のコストを会計ソフト入力する)
現場監督さんの場合ではエクセル等で個人毎に管理しているケースが多いです。
しかしこのケースではあくまでも集計するという行為にとどまっているだけであり現場の進捗管理や損益状況といったリアルに経営を把握する為のデータは取得できていない事となり、現在の建設経営において要求される原価管理の管理方法では不十分なのです。
新たにこの管理方法を追求するのであれば「損益を把握するタイミング」をいかにリアルタイムに把握するかが重要なポイントです。
原価管理の管理方法やシステムを構築する際にこの損益を把握するタイミングはとても重要であり損益管理を要求するとは予算管理の段階からメスを入れなければなりません。
リアルタイムに管理できる手法を予算作成の段階から考えなければならず、工程や段取りといった現場の流れも把握したうえで現実的な予算作成でなければ意味がなく運用できない事となります。
よって原価管理の管理方法とは現場の予算管理や工程管理と常に表裏一体であることを認識する必要があります。
現場の管理と会社の経営が直結するように経営者と監督さんのコミュニケーションもしっかり行いながら日々の管理方法として取り組んでいくことが大切です。
明日の作業段取りとは明日のコストであり作業目標です。
いわゆる明日の段取りが見える原価管理でなければ現場の経営は改善されません。
リアルタイムに予実管理を行い、異常事態に迅速に対応できる状態にしていく必要があります。
自社の実態を把握し、改善してみてはいかがでしょうか!!
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