『 工程管理の重要性 』 -2013年07月24日号

工程管理を行う上でのポイントは「モノをためないで流す」ことにあります。
得意先に製品を納入するに当たり、守らなければならないことは、「納期の確保」「納期の短縮」です。

これらを実現するために最も効果的なことが「停滞」を圧縮して工程の流れを 良くすることです。
リードタイム短縮、ネック工程の解決、小ロット化、準備・段取り作業の合理化、運搬作業の効率化といった視点で考えてみましょう。

【「停滞」圧縮がポイント】

得意先に製品を納入するに当たり、守らなければならないことは、第一に「納期の確保」が最低条件です。

次に「納期の短縮」、つまりリードタイム短縮です。
これらを実現するために最も効果的なことが「停滞」を圧縮して工程の流れを良くすることです。
 通常、「停滞」によって費やされる時間は正味、加工・組立時間の10倍以上にもなるケースもあります。

【「停滞」をなくす方法】

「停滞」をなくすための方法は、以下の5つに絞られると思います。

  1. 加工時間短縮よりもリードタイム短縮に注目する
    個別工程・職場のカラに閉じこもらず、各職場の全員が納期短縮に向かって全体の流れへと視野を広げることです。
  2. 問題工程を全社的に解決する
    工場長や製造部・課長、工程管理スタッフは問題工程の存在を認識し、迅速に解消の手を打つことが重要です。個別の職場での努力では、なかなか解決できません。
  3. 小ロット化でリードタイムを短縮する
    小ロット化すれば、リードタイムは短縮されます。
    もちろん仕掛品も少なくなります。この考え方を極端にしたものが「一個流し」です。
    一個流しにすると、工程間の滞留数もゼロとなります。
    「内段取りの外段取り化」→「内段取り時間の短縮へ向けての改善」→ 「外段取り作業の改善による時間短縮」、これらを繰り返しながら「シングル段取り(10分未満で行う段取り)」を目指します。
  4. 運搬作業の効率化
    単なる運び屋ではなく、運搬の専門工化がポイントです。部門内の進捗調整、加工部品の準備と作業者への供給、5S実施状況の監視・支援など重要な役割を担っています。

以上が「停滞」をなくすための代表的な方策です。
そして、工程管理を支える土台が、品質管理です。
これらがうまく連携されて、コストダウンが実現されます。

工程管理の原点は、各人が問題点を把握し迅速にチームにて解決を行う。
原価管理と連携して考えることも重要です。

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