▼Q.72 岐阜県の方からのご相談です。「メイン銀行とサブ銀行で、借入等に関してどのように使い分けていけばよいでしょうか?」(メールによるご相談事例)
▼A.72
まず、メイン銀行とサブ銀行の定義ですが、一般的には融資残高が最も多い銀行がメイン銀行、その他がサブ銀行と言われております。
メインとサブの間に準メイン(2番目に融資残高が多い銀行)をおいて区別されている所もあります。また、メイン銀行の判断は無担保融資部分で残高が多い銀行が信用貸し残高が最も多い積極的な銀行と言う意味でメイン銀行を名乗る場合もあります。
借入に関しての使い分けですが、融資残高については70%以上メイン銀行に偏らない様に、メイン銀行で借りた次はサブで借りる等、交互に融資を受ける等して適度な競争が起こる環境を作り出しておいてください。メイン銀行に70%以上や最悪一行取引と言う状態であれば、万が一、メイン銀行が手を引いた場合、追加融資を受ける手段が一気に減り、事業存続に与える影響度合いが高くなってしまいます。その為にも、複数行と付合い適度な競争を実現させてください。
また銀行や支店担当者によって不動産評価に強みがあったり、保証協会の活用方法に強みがあったりしますので、銀行に経営計画書や決算書を持参して、業績報告や将来展望を報告する際に、銀行や担当者の特徴を把握するように努めてください。銀行全体の事については、担当者に聞けば教えてくれますし、担当者の特徴は過去の支店でどういった事を取り組んできたか? どんな業種が多かったのか(融資しやすかったのか)? など過去の経歴を聞けば大方の特徴は把握できると思います。
その特徴を踏まえた上で、融資相談はまずメイン銀行へ持っていき(サブからの提案があれば、メインへは提案の報告はする)、サブにもその後打診を行い、競争環境の中で、筋を通して(ここ大事!!)条件の良い銀行と付き合っていってください。
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