▼Q.184 70歳を超える父が会社を経営しており、私は長男です。最近「後継者でもあるから、連帯保証を入れるように」と言われます。が、私は会社を継ぎたくないのです。そう言っても聞き入れてくれません。連帯保証は入れなくてはいけないのでしょうか。

▼A.184

企業の承継にあたっては、何よりご本人の意思が何よりです。
継ぎたくないものを継げ、と強要することは当然できません。

が、ご質問の内容からすると、御社の内実がどのようなものかを確認した上で最終的に誰かが会社を継ぐか、誰も継がないかをはっきりさせるべきです。

というのも、例外はたくさんあるにせよ、「後継者だから連帯保証をいれなくてはならない」というのは本来的にないから、です。
はっきり申し上げれば、後継者であるあなたの保証がないと、既に会社ではお借入れができない、つまりかなり財務上の問題を抱えている可能性があります。

御社の財務内容が、銀行からの信用を得られにくい水準だとしたら、ご本人の意思より前の問題として、

「連帯保証を入れることで、あまりにも大きい保証負担を背負う」
「そもそも、企業価値があまりにも少ない企業を渡される」

ことになりかねません。

社長様も会社のため、とお思いでしょうから、一度冷静に第三者を加えて、状況を客観的に整理するべきでしょう。