『資金繰り表とは??』

9月も中頃、全国同様、名古屋も夏が依然と猛威をふるい異常気象が年々度合いを増してくる今日この頃。再生現場においては異常が起こった際、如何にスピード感をもった対応が出来るかで生き残れるかどうかの分岐点となる。

『資金繰り表とは??』

面談相談を受ける時に必ず持参して頂くのが、資金繰り表であるが資金繰り表を作成していない会社が未だに多い事にびっくりする。よって今回は資金繰り表とは何なのか?基本的な解説を行いたい。

・資金繰り表とは
 企業の近い将来を照らす明かりのようなもの
 資金繰り表を作成していないと暗闇にライトを点けずに歩いているようなもの
 経営の必須アイテムである

問題
・資金繰り管理が出来ている企業
・損益管理が出来ている企業
 生き残る可能性の高い企業はどちらだろう?

解答
・資金繰り管理が出来ている企業
 黒字倒産はあり得るが、資金繰りがプラスの会社は潰れない

・資金繰り表の中味を見てみよう
 資金繰り表には3分類ある
  1.経常収支
  2.投資収支
  3.財務収支

1.経常収支とは
企業が営業活動を行う上で獲得できる資金、支払うべき資金を項目別に並べたもの
一般的な収入・支出は経常収支に入るマイナスであればプラスにする為の対策を打ち、プラスであればよりプラスにする為にはどうすれば良いか考えて対策を打つ
※経常収支がプラスであり続ける限り、企業は倒産する事はなく、利益は自ずからついてくる

2.投資収支とは
企業が設備投資等を行う事による資金流出や設備売却等による資金獲得等、設備及び投資の動きによる資金の収支を表します
大量の余剰資金があれば全て自己資金で賄う事も可能ではあるが、通常は借入金によって資金を賄い資金繰りを悪化させないことが望ましい

3.財務収支とは
経常収支・投資収支のプラス・マイナスを調整する所
新規借入による資金獲得、借入返済による資金流出がここに該当する

以上が資金繰り表の基本解説となるが、どの様に作成していくのかは次回にお話ししていきたい

名古屋オフィスコンサルタント

奥田 雄二


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