ある会社の1コマ <仕入先の倒産>

名古屋も台風が過ぎ秋らしくなってきましたね。
最近は、昔ほど春夏秋冬の移り変わりを感じなくなったような気がします。

今回は仕入先の倒産!どのように対応したかをお話しして行きます。

M社は、プラスチック成形メーカーであり、材料の販売も同時に行っておりました。

仕入先は、S商事を中心に数社ありましたがメインはS商事です。

S商事担当者より会社の状態があまり良くないので、社内会議が多くなっているのとの話を聞きました。
S商事は大手の資本が入っており、なんとかしてくれると誰もが思っておりました。

その希望も打ち砕かれ大手はS商事の支援を打ち切ると通達、S商事は倒産に追い込まれました。

仕入先を失った、M社は材料メーカーと緊急対応策の検討を行いました。

幸い、日ごろから材料メーカーとの密なコミュニケーションを行っていたため、材料が滞る事はありませんでした。

しかし、材料は入手できるが取引条件の決定には時間がかかりました。
M社は従来通りの手形支払を新しい商社は現金支払を希望してきました。

商社としては、メーカーからの紹介ではありましたが回収に不安があったようで難航しました。

最終的には、メーカーが1年間は保証をするとの条件を付け商社は手形支払を了承してくれました。

日頃からのコミュニケーションを大切にし、様々な情報収集を怠らないことが大切です。
大手のグループというだけで安心はできません。
(情報収集は入念に)

自社の資金繰り状況を確認し、改善していくことも将来おとずれる可能性のある不測の事態に備えることにもなります。