▼Q.230 金融機関がよく枠があるとかないとかという話をされますが、そもそも枠とはどういう事なのでしょうか?

▼A.230

通常、「枠」というのは、一定限度までは随時に借入することが出来る借入枠のことを一般的に指します。業績に問題がない場合等、無担保で手形貸付や当座貸越の形態にて一定限度額(極度額)まで融資枠を設定するものがあります。(場合によっては担保提供を行う場合もあります。)

企業にとっては、簡単な手続きで自由に銀行融資を受けることが出来ますので、非常に利便性が高いものと言えます。ただし、多くの場合この融資枠というのは便宜的なもので、業績悪化などの変化があれば金融機関は枠の利用を停止することもできるのです。したがって一定の枠まではいつでも融資が受けられるとは言い切れないところがあるのも事実です。また通常の金融機関との話の中で、『保証協会の枠はあといくらある』とか、いう言葉を利用される場合がありますが、それは言葉の間違いであると思います。枠とは事前に承認を得た極度額の利用反復であり、保証協会の場合は、無担保枠いくら?、有担保枠いくら?は融資の約束がされているものではありませんので注意が必要です。