『 リスケを解除するタイミング 』 -2019年04月18日号

リスケジュールをして数年、限られた資金の中で事業改善に取組み、銀行から「リスケを解除、正常化しましょうか?」という提案をいただく企業というのが、増えてきました。

企業の努力の成果として、リスケ解除できるというのは再生の一つの証であって、ありがたいことではあるのですが…、昨今、
「リスケを解除したのですが、その後また資金がショートしてしまう、どうしたらいい?」
というご相談が増えています。

こんな状況は避けなくてはなりませんが、どうして起こってしまうのでしょう?

◆正常化後の返済条件を、慎重に検討しましょう

正常化は、できるものならしたいというのが当たり前ですが、返済金額をある程度コントロールできるリスケに比べて正常化は、「一定の返済を行う」ことが前提のため、リスケを解除すると返済金額が増えることが大半です。

それを「正常化すれば、また借りることができるから」という思いに捉われてしまって、結局借りることができずにまた返済に振り回されてしまう、という訳です。

銀行から正常化の提案をもらえば、経営者は飛びつきたくなるのですが、ちょっと待って、その可否を考えなくてはなりません。。

先日ご相談いただいたお客様経営者の場合は、
リスケ中の 月間返済元本:3百万円
リスケ解除後月間返済元本:6百万円

で昨年実行、今年になって新規融資を銀行に断られることで
「これならリスケを継続しておいた方がよかった」
という状況になっていました。

◆銀行側の実情

たいていの銀行は、リスケ⇒正常化を行う企業数や融資金額が目標化されているため、その後のことを考えずに
「正常化条件を満たしているから、正常化してしまえ」
という判断が発生してしまいます。

また、正常化する際にはマル保を中心に特定の銀行に融資をまとめてしまうことが多いのですが、まとめた結果

まとめた銀行:まとめた時点で目一杯の与信をしているため、それ以上の融資ができない
それ以外の銀行:まとめられた時に返済を受けており、取引が中座しているので、改めて融資をすることに抵抗がある

ことで、その後の融資が受けられない事態になりやすいのです。

銀行から提案があったからといって、正常化していいと判断することは危険なのです。

◆正常化していいタイミングを計ろう

専門化が正しく判断のお手伝いをすれば、

  • リスケ解除後も、返済金額をキャッシュフロー範囲内に抑える
  • リスケ解除後の資金調達力を確認しておく

ことで、この状況を回避することができます。
そのためには、長期的な事業・投資・資金の計画・予測から必要な調達・返済可能金額を考慮して、正常化の打合せを銀行とすることが必要です。
「正常化するなら、●●の条件でお願いします」
と、こちら側からも依頼することが大事なんです。

せっかくの正常化ですから、いい形で現実化したいですよね!
正常化が考慮される際には、是非専門家にご相談されて下さい。

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