「 業績回復が見込めないまま返済がスタート 」 名古屋熱血コンサルタントの日記Vol.67
皆様いかがお過ごしでしょうか?
早いもので令和3年も9ヵ月が終わり残すところ後3ヵ月となりました。
令和3年もコロナ一色の年になっています。残り3ヵ月をどう過ごすかによって令和4年が、それから先がどうなるのか? 決まるのではないでしょうか? それを決めるのは経営者の方のお考えの一つだと私は思います。
新型コロナウイルス感染症が長期化しており、徐々に倒産件数が増加傾向にて推移しております。以前は国・県・市町村の手厚い支援策(コロナ融資、雇用調整助成金、各種給付金、各種支援金等)によって事業を存続できていたのも事実ではないでしょうか?
色々な支援策の内容も徐々に変更され、終了したもの、終了に向かいつつあるもの、もうしばらく継続するもの様々です。この様な状況下の中で企業の経営体力は限界に達し、今年に入りコロナ関連倒産は増加傾向で推移。特に春以降は月100件以上で推移しております。なぜ今になり増加しているのか?昨年は上記の様な手厚い支援策(各種資金繰り政策)が奏功しコロナ関連倒産が増加せずに推移していただけのものです。
しかし、今年の春以降は業績回復が見込めないまま返済がスタートする過剰債務の状態に陥った企業が3社に1社になるなど、先行き不透明の中、債務が膨らむ前に自ら事業継続を断念する息切れ型倒産、あきらめ型倒産が急増していると言われております。当初は飲食業などコロナの直接的打撃を受けた業種が主であったが、徐々に関連取引業種に広がり、地域的にも宣言やまん防の対象地域外にも波及し、47都道府県全てでコロナ関連倒産が確認されている。
令和3年9月30日に東京商工リサーチが9月のコロナ関連破綻調査の結果が公表され、9月中の負債1,000万円以上の新型コロナ関連経営破綻は160件に達し、これまでの最多を更新し、累計で2,054件(倒産1,949件(倒産1,949件の内訳は破産1,734件、民事再生法が95件、取引停止処分87件、特別清算23件、内整理9件、会社更生法1件)、弁護士一任・準備中105件)。負債1,000万円未満の倒産は累計111件判明しており、これを含めると累計2,165件。負債1,000万円以上の破綻は今年に入り、2月に122件と100件超えになった後、3カ月連続で最多件数を更新し、5月に124件と減少したが、6月は155件、7月140件、8月124件と100件超えの高水準を維持し、9月は最多を更新する160件となったという内容でした。
皆様はこの記事を見られてどう思われましたか?
①『うちは関係ない!』
②『業績回復が見込めないままもうすぐ返済がスタートするから不安!』
③『どうしていいかわからない!』 経営者の方、様々なお考えを持たれたと思います。
ではどうしますか?
①誰かに相談する?
②一人で考える?
一人で考えるのは大変です。相談する相手先に弊社を入れていただくのはどうでしょうか?
一緒に考え、行動していきたいと私は常に考えております。
ではいつもの様に私の顧問先で発生した生の情報をお伝えさせていただきます。
コロナの影響他色々な事が重なりなかなか返済を正常化できない企業様でおきたお話です。
メイン銀行様は今までの行動からその企業様を多分信用できないと判断したのだと思います。
金融機関の担当者の方で、『あの企業は信用できない!』『あの経営者の方は信用できない』と言われる方がみえます。今回も事の発端はそこだと思いますが、メイン銀行様が担保の強要をしてきたのです。なんと条件変更中にも関わらず、自分のところのみに担保設定をさせて欲しいというものでした。
おかしくないですか?
条件変更中なら当然全ての金融機関様同意が前提かと思いますが、その様な考えがなく、あえてこちらから全ての金融機関様へ確認をすべきとお話しさせていただいたのです。当然他の金融機関は、全ての金融機関様の同意が必要と回答されましたが、ある金融機関様が経済合理性はあるの?と言われる金融機関様もありました。この様な状況を伝えるとメイン銀行様は、他の金融機関様が同意しなくても、担保はいただくという事を再度言われたのです。
金融機関様は過去の実績のみならず、将来性も見ながら企業様を見ていくのではないのですか?
この企業様が今後どの様に事業を展開していくのかは、事業を共にしているグーループのトップのお話を聞けば、すごく理解できるはずなのに、聞けるチャンスがあるのに、聞こうとしないのです。きっとそこにはこの企業を、この社長様を信用できないと判断している事に対する回答があるにも関わらず! 私もこのグループのトップのお話を聞き、今までに起きていた事、現状どの様な事が起きているのか? 今後どの様な事を考えているのか? 全てを聞くことができました。今回の件で私は思いました。なぜ物事を決めつけて企業様と接するのか?もっと興味を持たないのか? と・・・
『単に企業の業績が悪いからですよね?』 本当にこのままでいいのでしょうか?
『業績が悪いからこそ、何かプラスにできるところを必死に探すべきではないでしょうか?』
どんな些細な事でも大丈夫です。是非エクステンド名古屋オフィスのヤマナカまでお気軽にご連絡下さい。
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