『 万が一のために、事前対策をしっかりとされていますか？ 』　－2024年05月01日号

東京商工リサーチのホームページに、下記の記事が掲載されていました。

　2024年2月度の全国企業倒産（負債額1,000万円以上）は、件数が712件（前年同月比23.3％増）、負債総額は1,395億9,600万円（同44.5％増）だった。
　件数は、2022年4月から23カ月連続で前年同月を上回った。2月としては3年連続で前年を上回り、2016年（723件）以来、8年ぶりに700件台に乗せた。
　負債総額は、2カ月ぶりに1,000億円を超えた。負債1億円未満が526件（構成比73.8％）と小・零細企業を中心に推移するが、件数の増加に加え、同100億円以上が2件（前年同月1件）、5億円以上10億円未満が32件（同17件）と、中堅規模にも広がり膨らんだ。
　産業別は、6産業で増加した。製造業89件（前年同月60件）が19カ月連続、サービス業他218件（同190件）が18カ月連続、建設業136件（同115件）が14カ月連続で、それぞれ前年同月を上回った。

https://www.tsr-net.co.jp/news/status/detail/1198429_1610.html

というものでした。

中小企業様にとって、物価高や資材高、人手不足などの影響が重く圧し掛かっているのは事実で、まだまだ業績の規模しい企業はたくさんあると思います。

では実際に冒頭でお話させていただいた件はどうなのか？

あくまでも私が受けた相談という前提にはなりますが、多いものから順番に番号を述べますと
②⇒3⇒①⇒④の順番です。

この順番をみて経営者の皆様はどのように思われましたか？

私の私感ですが、問題が発生し困ったから相談をするという事だと思います。
そして問題が発生していない時に相談をする方は非常に少ないという事です。

『そんなの当たり前だ！』とほとんどの経営者の方は思われたのではないでしょうか？
でも本当にそうなのでしょうか？　それでいいのでしょうか？

私は違うと思います。

なぜなら、問題の発生していない時に・・・　業績に問題がない時に・・・
相談をしていただくのがいいかと思います。

問題が発生してからではなく、問題が発生した時の為に将来に備えるのです。
つまり『万が一のために、事前対策をしっかりとされていますか？』という事です。

愛知県信用保証協会の保証制度に次の様なものがあります。
ずばり
『予約保証』です。

通常、30日の保証書有効期間が365日となり、緊急的に融資が必要となる場合にあらかじめ備えることができるのです。
では詳細についてお話させていただきます。

【対象者】

次のいずれかの要件を満たす中小企業者

• １　同一の事業を3年以上営んでいる。
• ２　申込金融機関との与信取引が1年以上
• ３　本協会における保証料率区分が2以上

【融資限度額】

2,000万円

【融資期間】

運転資金または設備資金
※既存の保証付き融資を回収条件とすることはできません。

【予約期間】

予約（保証）決定日の翌日から365日

【貸付利率】

金融機関所定

【資金使途】

事業資金（既存の保証付き融資を回収条件とすることはできません。

【貸付形式】

証書貸付

【返済方法】

原則として均等分割返済

【担保・保証人】

担保は原則として不要
連帯保証人は必要となる場合がありますが、原則として法人代表者以外は不要

【保証料率】

予約時：無料
貸付実行時：年0.60％～1.90％（通常より1区分高い料率が適用されます
＊どなたでもご利用できる制度ではありませんので、お取引のある金融機関様にご相談される事をお勧めします。

次に実際に現場で発生したお話をさせていただきます。

ある金融機関様に資金調達の相談をされた企業様があります。
色々な組替を行い最終的に20,000千円の増額融資を受ける事ができました。

私は経営者の方から融資実行時の計算書を見せていただいた時の話です。

計算書の中に手数料領収書というものがありました。
領収金額1,●●●,●●●と記載があり、手数料内訳は案件組成手数料と記載がありました。

私は正直びっくりしました。
確かに案件を組成されたのはわかりますが、全て保証協会付融資でしたので結論を言えば、保証協会様が保証がおりる様にしただけではないかと・・・

なぜなら確かに企業様は資金調達ができましたが、返済額は現状より増加。本当に企業様の事を考え案件組成をしたのか？　金融機関様の都合がいいように案件組成したのか？

わかりませんが・・・（他の金融機関様で調達を行っていれば、この手数料は必要なかったのではと思うのは私だけでしょうか？）

最後に　
『本当にどんな些細な事でも相談して欲しいと・・・まずは私に一本の連絡！』
・・・そして正しい方向性をひとつづつ一緒に導き出していきませんか？
私は少しでも皆様のお役に立ちたいと思っています。

以上