『 何が変わった? 新型コロナウイルス感染症特別貸付 』 -2024年07月24日号
新型コロナウイルス感染症も終息を迎え手厚い政府の支援も残り少なくなっており、6月末でコロナ関連の保証協会付融資も終了。残すところ日本政策金融公庫様の新型コロナウイルス感染症特別貸付と新型コロナウイルス感染症対策挑戦支援資本強化特別貸付(新型コロナ対策資本性劣後ローン)といっても過言ではないないでしょうか?
今回はまだまだ申込可能な新型コロナウイルス感染症特別貸付(国民生活事業)についてお話しさせていただきます。
ただ以前の様に何でもかんでも申込をすればいいというものでもなくなってきているのも事実です。
日本政策金融公庫の担当者の方とお話しをすると必ず『本当にコロナの影響ですか?』とよく聞かれます。
なぜなのか?
新型コロナウイルス感染症特別貸付は新型コロナウイルス感染症の影響を受け、一時的な業況悪化を来している方であって、中長期的に業況が回復し、発展することが見込まれる方が対象となっており、実際には新型コロナウイルス感染症の影響なのか?
もともと業績が悪くその影響ではないのか?という疑問があるからだと思います。
ではこの制度について詳細をお話させていただきます。
【ご利用いただける方】
新型コロナウイルス感染症の影響を受け、一時的な業況悪化を来している方であって、次の1または2のいずれかに該当し、かつ中長期的に業況が回復し、発展することが見込まれる方
- 次のいずれかに該当する方
- (1)最近1ヵ月間の売上高または過去6ヵ月(最近1ヵ月を含みます。)の平均売上高が前6年のいずれかの年の同期と比較して5%以上減少している方
- (2)業歴3ヵ月以上1年1ヵ月未満の場合等は、最近1ヵ月間の売上高または過去6ヵ月(最近1ヵ月を含みます。)の平均売上高(業歴6ヵ月未満の場合は、開業から最近1ヵ月までの平均売上高)が次のいずれかと比較して5%以上減少している方
- ア 過去3ヵ月(最近1ヵ月を含みます。)の平均売上高
- イ 令和元年12月の売上高
- ウ 令和元年10月から12月の平均売上高
- 債務負担が重くなっている方(一定の要件を満たす必要があります。要件の詳細は、お近くの支店にお問い合わせください。)
【資金のお使いみち】
新型コロナウイルス感染症の影響に伴う社会的要因等により必要とする運転資金
令和6年7月1日(月)のお申込受付分から、設備資金のお取扱いが廃止となりました。
【融資限度額】
8,000万円(別枠)
【利率(年)】
基準金利(日本政策金融公庫様にご確認をお願いします)
令和6年7月1日(月)のお申込受付分から、融資後3年間の0.5%利率引下げが廃止となりました。
【申込方法】
金融機関経由
【ご返済期間】
20年以内(うち据置期間5年以内)
【担保・保証】
担保:無担保
保証:お客様のご希望を伺いながらご相談させていただきます。
経営状況等から借入返済が可能と見込まれる法人の方であって次の(1)および(2)の要件を満たす場合は、経営者の保証を免除することができます。
- (1)法人と代表者の方の一体性の解消が一定程度図られていることについて、公庫において確認ができること。
- (2)令和2年1月29日時点における直近の決算期からお申込時点における直近の決算期までの間のいずれかの決算期において、債務超過となっていないこと。
上記が現在の新型コロナウイルス感染症特別貸付の概要になります。
『何が変わったのか?』
- 優遇されて当初3年間の金利優遇が廃止となった。
- 設備投資の取扱いが廃止になった。
という事です。
現在、新型コロナウイルス感染症特別貸付を利用中で、再度の利用(借換含む)を考えてみえる方は借換をすると金利が上がるという事だけは理解しておいてください。
そしていつまでもこの制度があるわけでもないという事を・・・
申込をする前に一度考えてください! 検討してください! わからない場合は私に相談してください。
次に実際に現場で発生したお話をさせていただきます。
最近、ある金融機関様に融資の相談をさせていただいた時の話しです。
ある金融機関様の融資の肩代りしていただきました。
証書貸付 有担保 経営者保証ありの融資を証書貸付 無担保 経営者保証なしで肩代わりしていただきました。金利については現状金利より少し高くなりましたが、金利上昇よりメリットがあると経営者の方は判断をされ、金融機関様の提案を受け入れられたのです。
その時私はすごく気持ちがよかったです。
なぜなら小さな金融機関様が大きな金融機関様の融資を肩代わりしたのです。
そしてその金融機関様の下調べはすごいものでした。地道に短期間で情報を集められたのだと思いました。
最後に
『本当にどんな些細な事でも相談して欲しいと・・・まずは私に一本の連絡!』
・・・そして正しい方向性をひとつづつ一緒に導き出していきませんか?
私は少しでも皆様のお役に立ちたいと思っています。
以 上
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