『 n(n-1)/2 』 -2013年04月17日号

上記、公式を知っている方は本日の内容が既にピンときているかもしれない。

この公式はネットワークの外部性を話す上で、非常に重要な公式となる。

ネットワークの外部性とはある財・サービスの利用者が増加すると、その財・サービスの利便性や効用が増加すること。

この概念を理解しておくのは、現在飛躍的に発展してきていモバイルやインターネット関連のビジネス領域を今後活用しよう、または既にしている方にとって必須となる。

上記公式は、異なるn人が2人ずつの組合せ数の法則である。

即ち4人なら6通り、5人なら10通り、50人なら1225通り100人なら4950通りの組合せになる。

現在、多くの携帯電話会社が行っている同一携帯電話会社であれば、通話料無料などはこのネットワークの外部性を利用したものだ。

仮に10人しか加入していない携帯電話会社でこのサービスを行った場合、利用者としては他9人と無料通話ができ、利用者全体では45通りの便益を受ける事が出来る。

しかし人数が10倍の100人が加入している携帯電話会社の場合は4950通りの便益を利用者に提供する事が出来る。これは実に110倍の威力になる。

これが普及すればするほど、利用価値が高まるというネットワークの外部性のメカニズムだ。

未だに根強い人気を誇っているツイッターや利用者数が増えているフェイスブックやライン等のソーシャルネットワークサービスやネットゲームも当然ながらこのメカニズムに該当する。

他社に先駆けて利用者を集めて、利用者の多さが新規の利用者を連れてくるというネットワークの外部性の効果を最大限発揮する事、これがモバイル&インターネットの世界では重要となる。

今始めている、これから始める方も本日初めて知ったという事であれば、一度このネットワークの外部性の仕組を自分達で創り出す事が出来ないか考えてみてほしい。そこに生き残りを賭けたヒントがある可能性がある。

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