『 M&Aを他人事にしない意識 』 -2014年09月24日号

国内市場は縮小に進んでいます。人口も減ってきています。
現在の日本の在り方では、避けられることのできない外部環境要因です。

外部環境要因と内部環境要因という言葉は、SWOT分析等で聞いたことがあるかと思います。

外部環境要因は自身で変えることができないもの、内部環境要因は自身で変えることができるもの、といった区分も聞いたことがあるかも知れません。

基本的には、この考え方で間違えありませんし、まずは自身でできること、コントロールできることから進めていくことが王道であり、大切なことです。

では、それだけでいいかというと、そうでもありません。

自身でコントロールできないことでも、備えておけることはあるはずです。
そのためにも、自身の「強み」を認識しておくことは必要です。

今、日本の経営者の平均寿命は60歳と言われています。

30代40代の経営者もいらっしゃいますので、逆に60歳以上の年齢層(60代後半や70代)の経営者も大勢いることになります。

そうした中で、企業や事業は続けたいものの、引き継ぎ手がいないということが多々あります。

逆に、事業規模を大きくしていきたい、という経営者もいます。
国内市場や自身の業界が縮小していっているなかで、自社のシェアを拡大するのは至難の業です。

そんなときに、承継をしてもらいたい経営者と、シェア拡大を望んでいる経営者の二者が結びつくことができたら、お互いにとってメリットがあります。

同業の業界内で、シェア争いしていくことは、当然、重要なことに変わりないのですが、業界内の自社のポジションや、人間関係、コミュニケーションを意識した行動がこれからは更に求められます。

今や、M&Aは大企業・中堅企業のものだけではありません。
中小企業・零細企業にも必要なことです。承継問題では、特に中小・零細企業こそが必要です。

自社の「強み」が、承継をしてもらいたい経営者へ伝わるような取り組みを、意識しておこなってはいかがでしょうか?

この度の情報が、ご参考になれば幸いです。

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