▼Q.296 『でんさい』という言葉をよく聞きますがどのようなものですか?

▼A.296

でんさいとは、全国の様々な金融機関が参加しているでんさいネット内で流通する、電子記録債権のことで、電子記録債権とは、従来の指名債権や手形債権とは異なり、電子的に記録されることによって発生する新しい金銭債権のことです。

従来の手形は、手形を振り出す時には、銀行が交付する指定の用紙に必要事項を記入し、その紙をやりとりしていました。しかし、電子記録債権では、取引によって電子記録債権が発生したことを電子債権記録機関に知らせ、記録原簿に記録することによって債権が発生します。よく勘違いされるのが、「電子記録債権とは、指名債権や手形を電子化したものである」というものです。しかし、電子記録債権はあくまでも新しい金銭債権であり、従来の指名債権は指名債権として、手形は手形として、制度の改正がない限り今後も流通し続けるといわれております。詳しくはお取引をしてみえる金融機関様に確認してください。