『 未回収をなくす 』 -2019年04月10日号

今回は、『未回収をなくす』についてお話をさせて頂きます。

企業に訪問するとまずは、資金繰り状況の確認を行ないます。
企業によっては、資金繰り表を作成していない方もいらっしゃいます。

取引先を確認し、売上回収と支払の簡易的なものを作成します。
すると回収より支払いが多いケースがあります。
潤沢な資金があれば対応は可能ですが、資金がないと金融機関に融資の相談を行ないます。金融機関から借入が出来ない場合は、優先順位を決め支払分割交渉となります。

そうならないため予め先の資金繰り予測しておくことは、大切です。

売上伝票から回収状況を確認していくと未回収先があるケースがあります。
特に建築業界で多く見られます。
社長が一人で受注活動、見積、職人・材料の手配を何件もこなしており、【回収まで対応できない】というのが理由です。
中には、請求書を発行していないというケースもあります。
せっかく自分が苦労して完成させた物件ですが、ただ働きです。

社長様の頭の中では、受注は結構あるから資金は大丈夫だろうと考えられている方も多いです。未回収があればもちろんですが
現場が多く動いていれば材料費、外注費、経費が比例してかかってきますので回収しても支払いに回ってしまいます。

建設、建築、製造は特に工程管理を現場(製品)ごとに作成し、現状を把握していく必要があります。また、原価管理を徹底することも重要です。
実績を把握することで今後の見積内容、工程に活かせることが必ず出てきます。

未回収を防ぐ方法は、請求書を発行することは言うまでもありませんが、未入金が発生した場合は、即、連絡をして督促をすることです。
(先方の支払日は、取引開始時に必ず確認をしておく)

未入金のたびに即連絡をすることで厳しい会社だから支払いを優先しなければと思わせることが重要です。
(もちろんこちらも高品質、納期を守ることも重要です)

仕事は、入金があるまで終わっていません。

自社の流れを見直してみてください。

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