▼Q.300 リスケジュール中なのですが、何とか利益が改善されつつあり ホッとしていたところで、銀行からリスケジュールの延長の条件として 金利を引上げたいとの要請を受けました。せっかく改善されたキャッシュフローが金利でなくなってしまうことに 納得がしにくいのですが、受けなくてはならないのでしょうか?

▼A.300

銀行側から考えれば、地方銀行の半分以上で貸出業務が赤字化している状況で、収益を改善しようとすると金利の引上げ検討は避けて通れず、しかし正常に資金を貸している企業の金利は営業的に上げられないためリスケジュール中の企業に金利引上げ要求をする、というのはありがちなものです。

しかしながら、本来の話は経営改善のためリスケ⇒収益改善⇒正常化、が目的である以上、収益改善した成果が金利支払になることで、正常化がかえって遠のくということはあってはなりません。
もともとリスケジュール開始時に経営改善計画を出しているのならば、その損益計画に計上している営業外費用≒金利支払に焦点をあて、「以前出した計画を承認して下さっているのに、その計画上の営業外費用を、銀行自ら破ろうとしているのはおかしいのでは?」と投げかけるのがスタートラインではないかと考えます。
しかしながら、なぜ金利を引き上げたいのか、どれだけ引き上げたいのか、過去経緯にもよりますので、ご自身で納得がいかないのであれば専門家に相談された方がよいでしょう。