『 国の施策を使い倒そう 』 -2021年12月08日号

令和3年度の補正予算案概要が発表されましたね。

この補正予算は毎年そうですが、中小企業への施策が多数織り込まれていますので、皆様チェックして頂き、自社で取り込みたいものがあれば、どんどんチャレンジしてください。

法人税・所得税・消費税と払っているのですから、頂けるものはどんどん頂いちゃってください。

こういった国の施策を取り組むことで自社の商売を客観的に見る機会にもなり、結果、会社の価値が上がります。

今回は私の勝手な目線でのポイントをお伝えできればと思います。
ポイントは3つありまして

まず一つ目

前回の私のメルマガにも記載しましたが

【日本政策金融公庫を通じた資金繰り支援】

ということで資本性ローンが再度取り上げられました。
疑似資本で一括償還、中小企業の調達コストを考えると是非とも取り組んでおきたい施策です。

立替金が発生してしまうビジネスモデルの場合は更に効果があります。
最長20年で2.95%、しかも無担保無保証です。
20年借金返さなくていいなんて。。。考えれません。
国民生活事業、中小企業事業によって最大枠の差はありますがこれにチャレンジしない手はありません。

次に二つ目

これは現在も盛り上がっている補助金事業で

【中小企業等事業再構築促進事業】

いわゆる、事業再構築補助金ですね。補正予算でも登場です。
ただ今回は回復・再生応援枠というものが登場しています。
詳細の要件はまだこれからですが、引き続き業況が厳しい事業者や事業再生に取り組む事業者に対する支援です。

業況が厳しい企業はコロナ融資こそ辛うじて受けれたものの据置期間が終了を迎え、預金残高が減っている企業が多く存在します。

復活するのには何かとお金は要り様です。これは再生に携わっているものだからこそ、痛いほど分かります。その再生資金の3分の2を国が負担してくれるのであれば、やらない手はありません。

最後に三つ目

これは中小企業向けと小規模企業向けに分かれるのですが、

【中小企業生産性革命推進事業】

昔からある、ものづくり補助金、持続化補助金、IT導入補助金です。

ただ、中身がプラスされていて

ものづくり補助金は【デジタル枠】が新設され、デジタルに資する革新的製品・サービスの開発又は生産プロセス等の改善に必要な設備投資等を支援する内容が認められ持続化補助金は賃上げや事業規模の拡大【成長・分配強化枠】や創業や後継ぎ候補者の新たな取組【新陳代謝枠】、インボイス発行事業者への転換【インボイス枠】といった環境変化に関する取組を支援する枠が新設され補助金上限も100万~200万と拡大しています。

IT導入補助金はそもそもの補助金上限が350万もあるのですが

  • 【PC、タブレット等補助上限:10万円(補助率:1/2)】
  • 【レジ補助上限額:20万円(補助率:1/2)】
  • インボイス制度対応も見据え、【クラウド利用料を2年分補助】

など、インボイス対応についての補助を前面に打ち出しています。

どのみちインボイスについては対応せざる得ないのですから、その負担を軽く出来るのであれば、使うしかないですよね。

事業の基本は投資を最小にリターンは最大にですよね。

新たなビジネス展開や法制度改正においての負担を軽減してくれる施策が出ているのであれば、有効活用するのは経営者として当然かと思います。

目的なき補助金利用は害悪でしかありませんが、今回ご紹介した制度で害悪になるものは見当たりません。

国家・政治という外部環境に抗っても、体力を消耗するだけです。
上手くその波に乗ってコロナ禍の経営環境の変化を乗り切っていきましょう。その為に使えるものは使い倒す!
勿論、いい意味で言っていますからね、悪しからず。。。。

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