『 最近の日本政策金融公庫の資本性劣後ローン申し込み体感 』 -2023年07月26日号

最近、民間金融機関の信用保証付債権DDSについての情報を良く耳にする機会が増えましたが、期日が迫っているとはいえ、並行して、日本政策金融公庫の資本性劣後ローンについての情報も、まだまだ飛び交っています。

弊社でも以前より、日本政策金融公庫の資本性劣後ローンに関しての情報をメールマガジン等でご提供させていただいておりますが、この度は、最近の現場で感じた日本政策金融公庫側の対応に関する体感をお伝えしたいと思います。

尚、今回の資本性劣後ローンは「新型コロナ対策」資本性劣後ローンのことを指しますので、ご了承くださいませ。

(ご参考:弊社メルマガバックナンバー)

昨年の年度末あたり(2023年2月~3月)に取り組んだ日本政策金融公庫の資本性劣後ローンにおいては、地域性もあるのか、まだまだ支店の担当者に当該資本性劣後ローン制度が浸透していない様子が窺えました。

こちら事業者側としては、政府発表の公表分や日本政策金融公庫のWebサイトに記載してある内容に基づいて、当該制度に該当すると思う旨を説明するのですか、先方は通常版の資本性劣後ローンと新型コロナ対策版のそれと混在してしまっているようで、そのため、支店担当者に何度も説明に赴き、説明文書を提出することもありました。

しかしながら最近(2023年6月~7月頃)においては、支店担当者はこちらの説明を速やかに汲み取っていただけ、何度も足を運ばずとも、ご理解いただけるように感じました。

一定の時間を経て、日本政策金融公庫内で制度内容を浸透させる取り組みがなされたのか、活用したいと申し出ている事業者様の件数が増え、自ずと身に付けられたのかわかりませんが、双方にとって良いことであり、有難く感じています。

冒頭で触れた民間金融機関の信用保証付債権DDSにおいても、資金繰り観点からは同等の効果を発揮するのですが、やはり、まずは日本政策金融公庫の資本性劣後ローンから始めていくのが望ましいです。

その理由として、ざっと列挙しますと、

  • 公庫が劣後になってくれるので民間金融機関が優先となる
  • みなし自己資本として取り扱ってくれる
  • 民間金融機関融資の呼び水としての役割を担ってくれる
  • プロパーであり、信用保証料が不要である
  • 無担保である
  • 無保証人である
  • 当初3年の利率が低い
  • 赤字の場合も利率が低い

といったものがあります。

金融機関として、相当なリスクを負ってくれている実感があります。

ただ、この素晴らしい試みも、今のところ、一旦、2023年9月が期日となっています。
期日が迫っていますが、気になっていた方は、是非とも、お気軽にお問い合わせください。
まずは、貴方のお声をお聞かせください。

それでは、この度の情報が、ご参考になれば幸いです。

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