『 キャッシュフロー計算書と資金繰り表 』 -2013年07月31日号
メルマガやセミナーで、社内の財務戦略の判断する時に使うためにも、銀行対策の考える時のためにも「資金繰り表の必要性」はお伝えしている通りです。
しかしながら、「資金繰り表」自体をあまり作ったことがない、見たこともないという企業も多くあります。
その中で、たまに質問を受けるのが、「キャッシュフロー計算書と資金繰り表は同じもの?」とか「どのように違うのか?」と言う質問です。
ここ10数年前後で、「キャッシュフロー計算書」が上場企業などでは導入されてきたので、混同してしまう可能性はあります。
それは、「キャッシュフロー計算書」も「資金繰り表」も資金の出入りを表すものだからです。
では、何が違うのかと言うと、「キャッシュフロー計算書」が過去の入出金を表しているのに対して、「資金繰り表」は未来の入出金の状況を表すものです。
つまり、「キャッシュフロー計算書」は過去分析などに使えますが、未来の対策には、「資金繰り表」が必要となります。
また、未来の入出金を把握するためには、事業計画書がしっかり作成されていないと、「資金繰り表」の作成は難易度があがってしまいます。
逆を返せば、「資金繰り表」がしっかり出来る体制と言うのは、事業の未来像がしっかりと確立され、計画に基づいて着実に実行されている企業になります。
このように、「資金繰り表」は単に未来の入出金を予想するだけのものはなく、その会社の将来を創り上げていく段階でも重要なポイントを占めるものなのです。
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