『 日本政策金融公庫の資本性劣後ローンの期限延長 』 -2023年10月04日号

これまで何度かの期限延長を経て、いよいよ2023年9月までとされていた日本政策金融公庫の新型コロナ対策資本性劣後ローンですが、2024年3月末日までと延長になりました。

そのお知らせが、日本政策金融公庫のWebサイトのトップページに載っています。

日本政策金融公庫:Notice(お知らせ)より抜粋
 https://www.jfc.go.jp/

新型コロナウイルス感染症特別貸付(※)、生活衛生新型コロナウイルス感染症特別貸付(※)、新型コロナ対策資本性劣後ローン、生活衛生新型コロナ対策資本性劣後ローン、[新型コロナ関連]マル経融資(小規模事業者経営改善資金)(※)及び[新型コロナ関連]生活衛生改善貸付(※)の申込期限並びに[新型コロナ関連]農林漁業セーフティネット資金の融資決定期限が令和6年3月末まで延長されました。

国としても、コロナ明けの経済活動の再開を後押ししていく流れの中で、当該制度が維持するというのは、正直驚きましたが、それだけ、傷んでいる事業者が数多く存在し、また、コロナ融資の返済開始の時期と相まって、今は財務が健全でも、多額の借入返済が生じることで、近い将来、資金繰りに窮してしまう事業者が出てくることを見込んで、延長という判断に至ったかと思われます。

これは、これまで、うまくタイミングが合わなかった事業者様にとっては朗報です。
是非とも、この機会に、日本政策金融公庫の資本性劣後ローンについて、情報収集してみてください。

さて、改めて、当該日本政策金融公庫の新型コロナ対策資本性劣後ローンの内容やメリット等をお伝えして参りたいと思います。

〇制度の内容
〇メリット
  • 公庫が劣後になってくれるので民間金融機関が優先となり、民間メイン行との関係強化に繋がる。
    公庫は事業者だけでなく、民間メイン行等も支える。
  • 民間金融機関融資の呼び水としての役割を担ってくれる。
    まず、公庫で融資実行。それを受けて民間金融公庫も実行。
  • みなし自己資本として取り扱ってくれる。
    純資産が厚くなる。
  • 別枠である。
  • プロパーであり、信用保証料が不要である。
  • 無担保である。
  • 無保証人である。
    承継の際にも、うまく活用できる。
  • 当初3年の利率が低い
  • 赤字の場合も利率が低い
  • 期限一括返済で、毎月の元本返済がない。

いかがでしたでしょうか?
ざっと挙げるだけでも、このようなメリットがあります。
本当に活用のしがいのある制度だと思います。

ただ、期限や予算に限りがあります。いずれは終了してしまいます。
でき得る限り、早急なご対応をお勧めいたします。

それでは、この度の情報が、ご参考になれば幸いです。

(ご参考:資本性劣後ローンに関する内容の弊社メルマガバックナンバー)

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